パジェロ♪ パジェロ♪… 「たわし」 でした ><
「たわし」 とは、要するに 「あそこの毛」 のこと、「陰毛」「恥毛」 のことです。
通常 「陰毛」 は男女共に第二性徴を迎えた頃から発毛しますが、「たわし」 と呼ぶ場合は、もっぱら女性の下半身のデルタ地帯、性器近傍に生える縮れた毛のことを指し、「性毛」「アンダーヘア」 のほか、女性の陰毛のみを指す 「マン毛」「オメ毛」、さらに 「ワカメ」「ジャングル」 などと呼ぶ場合もあります。 ちなみに英語では 「Pubic Hair」 です。
「毛が生えていない」 状態、無毛を表す言葉、対義語としては 「パイパン」「かわらけ」「つるぺた」(陰毛がなくツルっとして、胸がなくペタっとしているとの意) などとも呼びますが、後者の 「つるぺた」 の場合、単に形状を指す言葉ではなく、「毛も胸もない」=ロリ といった、年齢的な記号も含まれている言葉となっています。 従って 「たわし」 の場合も、「毛がある」=「非ロリ」 といった年齢的な意味が、多少ついてまわるケースもあります。
なお一般的に陰毛が生じるのは、男性で12歳程度から、女性で10歳程度からと云われています。
刑法175条により、「わいせつ物」 として 「たわし」 の表現規制が
ところでこの 「たわし」、日本では、明治維新の際に制定された刑法175条 (わいせつ物頒布罪/ わいせつ物陳列罪) により男女ともに 猥褻物だ とされ、写真や映像、イラスト などでも表現することができない状態が続きました。 しかし 1984年に制作された陰毛が映るシーンのある映画 「1984」(Nineteen Eighty-Four/ 原作ジョージ・オーウェル/ 監督脚本/ マイケル・ラドフォード) が招待作品として東京国際映画祭で上映され、徐々に 「陰毛」 に関する規制が緩和。
またほぼ同じ時期、スケスケのパンティの下に毛が薄っすらと 透け て見える 「ビニ本」(ビニール本) の大ブームなどにより、世間の意識も変わってはきていましたが、依然、「一部の芸術作品を除き、陰毛はご法度」 のような時代が長く続きました。 これを逆手にとって、「毛がない年齢のヌードは猥褻にはならない」 として 「合法的」 に登場したのが初期の写真中心の ロリコン誌 だったのは、今から思うと妙な感じですね。
1990年代初めに登場した写真集 「不測の事態」 と 「サンタフェ」
さらに1991年11月に発売されたタレント、宮沢りえのヘアヌード写真を含むヌード写真集、「Santa Fe」(サンタフェ/ 篠山紀信/ 朝日出版社) の大ヒット、この写真集の広告が見開き1面で朝日新聞などの一般紙に掲載されたことと、その少し前に同じ篠山紀信が刊行した樋口可南子の写真集 「Water Fruit 不測の事態」 のヒットなどもあり 「事実上のヘアヌード解禁」 となり、後の週刊誌による 「ヘアヌード写真ブーム」 により完全にその流れが定着。 現在ではほぼ表現規制はなくなったともいえます。
かつては1本の毛で 「芸術か猥褻か」 で争うような状況がずっと続いていたデリケートな問題でしたが、これも時代の流れでしょうか。