素肌に受ける風の気持ちよさ、寄る辺ない不安と羞恥心…「裸族」
「裸族」 とは裸で生活する部族のことですが、日本においてはもっぱら夏場の暑い時期を中心に、自宅内を 全裸 (素っ裸/ マッパ) で過ごすライフスタイルな人を指して使うことが多いでしょう。 完全な裸の場合もあれば、パンツ といった下着だけは身に着けている場合 (パンイチ) もあります。 また四季を問わず就寝時に裸で布団に入る人を指すこともあります。 ネット を中心に広く使われるようになり、ネイキッド族や 民 と呼ぶこともあります。
一人暮らしの自宅であってもお風呂や風呂上がり直後以外に素っ裸で過ごすことに抵抗感を持つ人もいますが、一方で家族がいてもお構いなしの人や、立地によっては庭先など屋外に出て涼んでいるような人もいます。 露出癖 かそれに近い感覚で行う人もいるのでしょうが、裸体に受ける風は生き物としての実感があるというか素朴に気持ちが良いものでもあるので、体を締め付けるあらゆる衣類から解放され心身をリラックスさせられる健康法の一つとして紹介されたり実践する人の方が圧倒的に多いでしょう。 とくに就寝時に裸でという場合は、その傾向が強いかもしれません。
「何もつけていない」「無防備」 という意味の慣用句としても
そのままの姿で自宅外に出れば迷惑防止条例違反や軽犯罪法違反、あるいは公然わいせつ罪などに問われることとなりますし、公道に面して人目に付く場であれば自宅の庭や屋内にあっても警察沙汰の可能性があります。 とくに下半身の露出は完全に性犯罪扱いです。 一般にこうした行為は露出とかストリーキングなどと呼びますが、裸体の解放感は一部の人にとっては格別なものでもあり、欧米などでは文化運動としてのヌーディストビーチが整備されたり、日本においても露天風呂などにその感覚を求める人もいないではありません。
なおここから転じた言い回しもあり、例えばケースやカバーを装着して使うことが多いスマートフォンを本体むき出しのまま使うことをスマホ裸族と呼んだり、無防備で裸同然の無力・丸腰状態を裸族と呼ぶこともあります。 この場合、似た言葉に 無課金勢 などもあります。 また美少女フィギュアを改造して裸体像にすることを 魔改造 の他に裸族と呼ぶ場合もあります。