透けた衣服は男のロマン…? 「透けコス」
「透けコスチューム」「透けコス」 とは、服の下の裸体が 透け て見えるコスチューム (衣服) のこと、あるいはそうしたコスチュームを身に着けている状態のことです。 とくに 制服 の場合は 「透け制服」 や 「透けセラ」(透けている セーラー服)、あるいは 「スケルトン制服」 と呼ぶ場合もあります。
透けている状態や原因によって様々なパターンがあり、一枚絵 の イラスト から、それをメインテーマとした マンガ や ゲーム が創られたりもします。 当然ながらほとんどのケースで 18禁 の エロ な作品となりますが、裸体ではなく パンツ やブラジャーの紐などの下着が透けている程度であれば、健全 や微エロの範囲に収まる場合もあります。
生地が薄いのか、濡れているのか、あるいは妄想か… 「透けコス」
衣服が透けている描写には、大きく分けて3つほどのパターンがあります。
代表的なのは、衣服の生地そのものが薄っぺらくスケスケで、着衣したそのままの状態で服の下の裸体が透けて見えるものです。 これは文字通りの 「透けコス」 であり、かつては 「スケスケルック」 などとも呼ばれていました。 エログラビア雑誌や お菓子系雑誌 などではしばしば用いられる 定番 のコスチュームであり、形状自体は一般の制服などと同じで、「セクシーコスチューム」「変形コスチューム」 の一種として、大人のおもちゃ といった 枠 で販売されてもいます。
透けているとは云え裸ではないので、乳首や性器さえ透けていなければ、ギリギリ 着衣系 や 着エロ と認識されるケースが多いようです。 ただし専用の透けコスではなく、一般に使われている透けた状態の服、例えばビニール製のレインコート (雨合羽) などを使う場合、素っ裸の上に透明なビニールのそれを羽織るだけのような特殊な着用方法となり、「透けコスというより、もはやただの 全裸、露出 だ」 との認識がされることも多いでしょう。
一方、衣服はごく普通のものながら、雨や汗といった液体が衣服に付着することにより半透明化し、透けている状態になるものもあります。 この場合はとくに 「濡れ透け」 と呼んだりします。 濡れ透けの場合、衣服は体に密着し、胸は 乳袋 のようになり、独特のシワも生じて単に裸体が透けて見えているだけでなく、ボディラインもより強調された表現となります。
雨や汗によって衣服が濡れる、透けるといった出来事は日常生活でも生じるものですし、異性の透けた衣服に興奮する人も多いことから、人気のある カテゴリ の一つともなっており、雨による濡れ透けは 「雨透け」(レイン透け)、汗は 「汗透け」(スウェット透け) と呼ぶ場合もあります。
透けさせるのが難しい場合は想像力で補う
これら 「スケスケの薄い服」 や 「濡れ透け」 は物理的に実現可能ですが、原則として一枚ものの服 (ワイシャツやTシャツ、セーラー服や 水着 など) でのみ使うことができるものです。 何枚も重ね着していたり、厚手の ブレザー やセーター、カーディガン、コートといった上着を身に着けている場合、ビニール製の完全に透明な服ならともかく、身体まで透けさせるのはかなり困難となります。
そこでもう一つのパターンとして、実際は透けていないのに見るものの能力や 妄想 によって透けて見える状態、透視・透過に近い描写もあります。 この場合、生地がどれだけ分厚くても濡れていなくても完全に透けさせることが可能であり、また衣服の一部だけ (例えば胸や下半身だけなど) をピンポイントで透けさせることもできます。
この辺りの描写は、あるいは 穴あきモノ に近い描写となるのでしょうが、フェチ として楽しむ人が多い一方、エロ漫画における透視図表現などと同様に現実ではありえない表現でリアリティがないとして、苦手とする人も少なくないようです。 もっとも人間の脳は視覚情報を無意識に補完することがありますので、作品の作者、あるいは登場人物がそうした 「現実には見えていないけれど主観的には見えていると感じるもの、錯覚」 を本人視点でアウトプットしていると考えることもできます。 現実や写真を超えた作者の主観や妄想・願望・理想が入り込むのが創作物の最大の魅力なので、「現実と違うではないか」 と揚げ足をとるのも無粋な話のように感じます。