課金しないことだけでなく、様々なニュアンスで使われる 「無課金」
「無課金」 とは、課金 をしていないこと、ネット における何らかのサービスを無料の状態で利用していることです。 とくに オンライン で遊ぶ ゲーム (とりわけ原則無料で一部に課金要素のある ネトゲ) において、課金せずにプレイしていることを指します。 対義語は課金で、少ないながらも課金している場合は微課金、多額のお金をつぎ込んでいる場合は重課金や鬼課金、廃課金となります。
言葉自体は課金が無いというだけの言葉ですが、使いどころによって様々な ニュアンス を持っています。 例えば大金を投じる重課金が前提のゲームにおける無課金の場合、単にお金がなくて課金できない (だから弱い)、あるいはお金をかけたくないライトな プレイヤー だという意味もあれば、課金などしなくても重課金者と同等に遊べる、あるいは戦えるプレイヤーだ、強い戦力や 環境、あるいは実力を持っているという自負を含んだ意味になることもあります。 「お前は課金してもその程度か、俺は無課金だけどな」 という強い 煽り や マウント にも使われます。
お金の価値などは人それぞれですし、課金に対する考え方や抵抗感も人それぞれです。 収入がない子供や学生と社会人とでは使えるお金も桁が違うでしょうし、こつこつと時間をかけて苦労して戦力を 整え るのが好きな人もいれば、ガチャ や強化系・時短系の アイテム の購入などお金で解決できるならそれでいいという人もいます。 課金や無課金という言葉の使い方で、プレイヤーのそのゲームに対する向き合い方や人となりまでわかるような深い部分もあります。
なお無課金でゲームを楽しむ人は無課金勢と呼びます。 一般的にはライトなプレイヤーだと認識されますが、前述の通り課金に対する考え方は人それぞれですし、「課金 縛り」 といった、難易度 を高めるためのよりストイックな縛りプレイとして無課金を貫く人もいるので、実は ガチ勢 の場合も少なくありません。
有料で販売されるアイテムは 課金アイテム、無料で配布されるものは無課金アイテムと呼びます。 この他にゲーム外・プレイヤー間でお金でアイテムを売買するという遊び方もありますが (RMT)、こちらはゲーム内で行う課金とは違いますし、ここでいう無課金とも関係がありません (おおむね規約違反であり、BAN対応 の対象となる不正行為とされることもあります)。
俗語としての無課金
ネトゲやソシャゲが流行するとともに、課金や無課金といった言葉もアレンジされたり俗語化が進みます。 ありがちな使い方としては、無課金を 「弱者」「脆弱」「ありのままの姿」 といった意味で使うケースでしょう。 例えばファッションに無頓着でみすぼらしい姿をしている人を無課金ファッションとかファッション無課金勢と呼ぶとか、芸能人で美容整形を行った人を重課金容姿、そうでない人を天然ものの意味で無課金容姿と呼ぶなどです。
また課金要素のない友人知人関係とか アニメ の キャラ などでも、強そうな人物やキャラを ネタ として重課金キャラと呼ぶといったケースもあります。 この場合、似たようなニュアンスでも使われる言葉に チート や リアルチート もあります。