つるぺた/ つるぺったん/ 同人用語の基礎知識

つるっとしてぺたっとしてるんです… 「つるぺた幼女」

　「つるぺた」「つるぺったん」とは、胸（バスト）がつるっとしててぺたっとしているさま…なんですが、要するにロリ、もしくはロリコンのキャラ、あるいはその特徴を持つ少女、それらを扱う作品や作品ジャンルなどの事ですね。　たいていは多少の年齢的要素を意味に含んでいて、単なる巨乳などの対義語、反対語としての物理的形容詞ではないって点が、奥深いです。

　「胸ぺったん」「ナイン」（ボインの対義語）、貧乳、「ぺチャパイ」「洗濯板」「ブラいらず」（ノンブラー）、「Flat」あるいは腰も含めて体全体の形容詞、幼児体型のスラングとして「ずんどう」「樽」「イカ腹」、同じつるぺたでも「つる」を陰毛のない下半身「つるつる」とし、胸がぺたの「つるぺた」「つるつるぺたん」（本来はこれの意）、年齢要素を直接入れた「つるぺた幼女」「つるぺったんガール」などとも呼びます。　また「小さなおっぱい」を略して「ちっぱい」などと呼ぶ場合もあります。

　なお現在よく使われる「つるぺったん」は、「つるぺた」と、ナムコのゲームタイトルとその主題歌「もじぴったん」が合わさって生まれた云いまわしが直接のルーツとなっています（後述します）。

陰毛なし胸なし…リアルつるぺたと、二次元つるぺた

　現実問題として男性がリアル女性とお付き合いするのなら、胸はないよりはあった方がいい…って感じなんでしょうが（まだ成長していない低年齢胸ぺったんは付き合うのは違法ですが）、グラビアアイドルのようなたゆんたゆんな巨乳はなかなかいませんし、いてもしばしば体重の重さと正比例してどすこい体型、ふとましいを超える状態だったりして、結局は「ほどよい手のひらサイズで形が整ったのが良い」「張りがあってツンと上を向いたおっぱい」なんてのが好まれるようです。

　しかし、筆で描けば何でもあり、想像次第で選り取りみどりの二次元のキャラの場合は、極端な巨乳か、ややつるぺた、あるいは完全なつるぺたあたりが人気があるようです。　やっぱりマンガやアニメの場合は、中途半端じゃなくどちらかに大きく舵をきった造形が人気なんでしょうか。

　ちなみに必ずしも「ロリ＝つるぺた」という訳でもなく、「ロリ巨乳」とか、「爆乳ロリ」なんてのもカテゴリとして存在します。　単に見た目の肉欲的な特徴、魅力としてではなく、例えば「胸が小さいが故のコンプレックス」なんかを微笑ましく描く作品も多く、作家のこだわりの見せ所のような感じです。

ニコニコ動画などの動画共有サイトで人気爆発のつるぺったん

　2007年から翌年にかけて、ロリや幼女とはまた直接は関係なしに、「つるぺた」「つるぺったん」という「キーワード」が、キーワードそのものとして大注目されることになりました。

　「つるぺた」「つるぺったん」という言葉自体は昔からありますが、たまたまタイトル名の語感が似ていたパズルゲーム「ことばのパズルもじぴったん」の主題歌、「ふたりのもじぴったん」（初出/ 2001年12月/ 作詞/ 後藤裕之/ 作曲/ 神前暁/ 歌/ 古原奈々/ ナムコ）が、同じナムコ（ハンダイナムコ）のゲーム、「アイドルマスター」のＰＶ用楽曲としてブレイクし、その後「歌ってみた」系動画では「幼女幼女つるぺた幼女」などといったフレーズと共に替え歌としても一気に大人気に。

ツルペタって言うなぁ（ＴＴ）

アニメ「らき☆すた」の
胸ぺったんガールズ

　そもそも「もじぴったん」のゲームそのものも初登場の 2001年段階で大ヒットしてますし、楽曲自体も「YouTube」や「ニコ動」などの動画サイトが登場する以前から、フラッシュ動画などでも人気のあるゲームの名曲のひとつでした。

　それが、アイマス動画の共有の形で再燃し、またニコニコ動画で人気の楽曲をあわせたメドレー、組曲『ニコニコ動画』にも使われ、これを受けてさらに高度な替え歌アレンジ楽曲となった東方萃奏楽版リミックス楽曲「つるぺったん」（新・豪血寺一族 -煩悩開放- レッツゴー！陰陽師などのリミックス）が登場。　それまではオタク用語、狭いゲームのファンが使っている用語としての「つるぺた」「つるぺったん」が、一般にも広く知られるようになりました。

　また前後して「貧乳はステータスだ」をキャッチフレーズに持つ主人公が登場するアニメ、「らき☆すた」のヒットがあり、その作品中にも「もじぴったん」がネタとして出てきますし、さらに人気を受けて発売されたキャラクターソングＣＤに「らき☆すたキャラクターソング 10 胸ぺったんガールズ～みんなで５じぴったん～」（右写真）も登場。　ある種、貧乳の黄金時代が訪れた観がありますね… (^-^;)。