同人用語の基礎知識

妹 (いもうと)
妹萌え

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2次元妹と3次元妹ではこうも違うものなのか…

 「妹」 とは、子供の中で後に生まれた女子のことです。 もっとも遅く生まれた女子は末妹と呼びます。 一般で云う 「妹」(Younger Sister) と同じ意味ですが、同人 の世界のみならず、アニメマンガ、さらには美少女 ゲーム やアダルトゲームの世界では、妹的な キャラ はメジャーな カテゴリ、重要な 萌え要素 のひとつとされているようです。

 一般的には ロリ なイメージがあり、また兄 (という 設定 の自分自身) に献身的で時に ツンデレ、生意気で、しばしば 幼馴染 的な要素と ドジっ子 の要素も併せ持つ、まさに属性としては全方位攻守万全の、無敵最強属性のひとつと云えます。 とりわけ兄 (という設定の自分自身) に対して呼びかける時に使う 「お兄ちゃん」 の攻撃力は強力無比で、この 萌え属性 を持つ男性の オタク なぞは、まさにイチコロの殺傷力を持っているといって良いでしょう。

妹萌えは、最大の萌え要素のひとつに

妹イメージ  元々こうした 「可愛い妹」 という ニーズ は、やれ同人だマンガだの前から古典の世界でも 趣味 としてありました。

 しかしとりわけ 萌え の要素、萌え要素としてアニメ ファン やら成年コミックファンやらに強く認識させたものに、日本のアダルトアニメシリーズの黎明期に大ヒットを飛ばした最初の作品 「くりいむレモン」 シリーズの存在があります。

 1984年にシリーズ処女作となる 「くりいむレモン 媚・妹・Baby」(ビー・マイ・ベイビー) が発売されるや、劇中の ヒロイン、野々村亜美の人気が急上昇。 野々村亜美は血のつながらない義理の兄とセックスを行いますが、これが直接的な 「妹モノ」 の、本格的な走りとなりました。

 ポイントとしては、妹と云っても実際には血のつながらない義理の妹であり、近親相姦的な禁断の愛 (人によっては強い不快感や嫌悪感を催す) という部分をパスしているところでしょうか。

 「幼馴染」 などもそうですが、自分から接近を試みなくてもいつもそばに当たり前のように存在し、好きとか嫌いとかといった感情を超越した絶対的なつながり、絆を持つ少女 (絶対に裏切らないし、絶対に離れない) の存在は、ある意味男性全ての憧れです。 また思わず赤面してしまうような 「お互いの秘密」「弱み」 を知っていたり、2人だけの秘密を 共有 するなど、「物ごころついた頃から他の異性を一方的にリードしている」 という アドバンテージ はかなりのものです。

 そこにはかなりの男性側からみた 「都合の良さ」(ある種、誰でもが持っているマザコンにも近い) もあるんですが、ひとつ屋根の下にいつも美少女がいるという シチュエーション は、やっぱりたいそう魅力的に感じられるんでしょうね。

実際にリアル妹のいる人と、そうでない人の温度差は…

 筆者 には2つ違いの妹を筆頭に血縁関係のある実妹だけで3人もいますが、実際にリアルな妹がいると、正直 「妹萌え」 はほとんどなくなります (^-^;)。 前出の 「くりいむレモン 媚・妹・Baby」 もリリース時に見ていますが、妹というシチュエーションに萌えることは、ほとんどなかったですね。

 血のつながった兄妹だけに性的なことなど一切考えられないのは当たり前として、とりわけ思春期の妹の存在は強烈で (思春期の女の子の父親や兄など男家族への露骨な嫌悪感はものすごいものがありますw)、しかもこちらも 中二病 のど真ん中。 もちろん可愛い時もあるんですが (小学校4年頃までは死ぬほど可愛かったよ…)、「萌え? ねーよ!」 としか云いようがありません。 と同時に、妹がいたので何となく の予想もつくので、妹萌えの対義としての姉萌えも想像できません…。 血縁上の姉じゃなく年上の女性というか大人っぽい女性というくくりなら、制服姿 のお姉さんは小学生の頃から一貫して好きなんですが…。

 まぁ何でもそうですが、隣の芝生は青く見えるもんなんでしょうねぇ。 ただまぁ、可愛い女の子から 「お兄ちゃん」 と呼ばれる快感は何となくわかるので、妹そのものの存在というより、やっぱりそういうシチュエーションに萌える要素が強いんでしょうね。 ちなみに長い人生で妹からお兄ちゃんと呼ばれたことはたぶん一度もないですw (たいてい名前の一部にちゃん付けしたあだ名呼び)。

 それと世代の問題ってのもわりとある感じがします。 ひと昔前は子供が何人かいる家庭は珍しくありませんでしたが、戦後もしばらくすると一人っ子が増え、兄弟や姉妹という存在が珍しいものにもなっています。 自分が持っておらず、友人や知人が持っていると、ないものねだりも手伝ってより一層憧れが膨らむ部分はあるのでしょう。

 ちなみにこれは余談ですが、海外、とくに日本文化に親しみを持っていて ACG が好きな中国人の場合、長らく国策で一人っ子政策をやっていたこともあり、娘が生まれた後に息子を生むことはあってもその逆は少なかったようで、妹という存在が非常に珍しいなんて話も聞きます。 日本でも人気の妹ものですが、大陸ではその傾向がより強かったりするんでしょうか。

弟萌えってのも結構根強い

 女性の同人作家の人と話していて、「弟萌えってあるの?」 と尋ねたら、実際にリアル弟がいる人と、そうでない人との温度差が、妹萌えのそれとだいたい同じで笑ったことがあります (^-^;)。 ただまぁ女性から見た弟ってのは、ある種の母性の発露という要素もあるんで、男から見た妹ともまた少し ニュアンス が違いましたけどね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年12月10日)
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