ふくよかなおっぱいが揺れる…「たゆんたゆん」
「たゆんたゆん」 とは、豊かで大きな女性のバスト、乳房がゆれる様を表す擬態語、音喩です。
類似の表現に、巨乳 が揺れたり飛び出すような擬態語として 「ぷるんぷるん」 とか 「ぷるるん」「たぷんたぷん」「たぷぷん」「ぼいんぼいん」「ぼいーん」 なんてのがありますが、「たゆんたゆん」 の場合には、日本語でゆらゆらと揺れ動いて漂う表現で使う 「蕩う」(たゆたう) と、おおぶりな果実がたくさん実る様などを表す 「たわわ」、さらに豊かでたくさんあるという意味の 「たっぷり」 に、前述した 「ぷるん」 や 「たぷん」 などの音の感じが合わさってこうした形になったとされています。
「ぷるんぷるん」 に比べると、語感から受ける印象として弾力性に欠けるきらいはありますが、より大きくて、マシュマロのようにとにかく柔らかい、そんなソフトな印象は強まるイメージです。
直接の対義語としては 「つるんつるん」「つるるん」、あるいは使いどころがかなり違うんですが、貧乳 を表現する つるぺた あたりでしょうか。 ただしこれには ロリ の 概念 も含まれますから、全くの対義語というわけではありません (たゆんたゆんとロリが複合した 「たゆんたゆんロリ」 なんて カテゴリ もあります)。
「ぷるるん」 から 「たゆんたゆん」
ニコニコ動画に2008年10月31日に 投稿 された かたほとり さんの【鏡音リン with 初音ミク】 たゆん!たゆん!【オリジナル】 は人気に |
同人 の世界では、豊かなおっぱいを描く 作家 の作品などは 「巨乳マンガ」「おっぱいマンガ」 のほかに、擬態語、擬音語を使って 「ぷるんぷるんマンガ」 なんて長らく呼ばれていたものです。 その後 1990年代中ごろから上記のような流れで 「たゆんたゆん」 に変形して用語として確立。
それに伴い、お色気要素のある ゲーム や動画作成などで女性の胸を揺らす演出 (乳揺れエフェクト、ぷるんぷるん効果) が 「たゆんたゆんエフェクト」 と呼ばれたり、それらを行う動画担当の職人たちを 「たゆんたゆん職人」「たゆゆん職人」 などと呼ぶようにもなっています。
また複数の キャラクター が登場するゲームなどで、乳揺らしを担当するキャラは、「たゆんたゆん要員」「たゆんたゆん 枠」 などと呼びます。
という訳で、「たゆんたゆん」 は言葉としては パソコン通信 時代あたりも含む、かなり昔からある表現なのですが、動きをそのまま簡単にダイレクトに見ることができる 動画共有サイト などでこうした乳揺れムービーが話題になるにつれ、2000年代中ごろからは、ある種の流行語のような扱いにもなっているようです。