ウンチとかオシッコとかそういうのが一杯です><
「スカトロ」「スカトロジー」(Scatology) とは、日本語で表すなら 「糞便学」「排泄学」「糞尿話」 といった意味の言葉で、語源は糞便と談話などを意味する2つの古代ギリシャ語からきています。 日本語訳で分かるように、本来は排泄物に関する学問やお話、説話の類を総称するような意味の言葉でした (とりわけ最初期には、初歩的な生物学や医学などの一部でした)。
その後、こうした話を好む人たちを糞尿に興味のある人、さらには糞尿 趣味 のある人を指すようにも変移し、今では 「スカトロ」 と云えば、もっぱら性行為における排泄や食糞、飲尿を行うことを、そう呼ぶ場合が多いようです。 それに伴い、嘔吐物 (ゲロ) なども含めた 「汚物趣味」 などと呼ばれ方もされるようになりました。
なお 「スカ」 と略した呼び方をしたり、スカトロ趣味のある人を 「スカトロジスト」 などとも呼びます。
本来はセックスとは程遠い位置にある営みなんですが…
いわゆる通常の性行為、セックスやオーラルセックスなどの性行為においては、排泄や食糞、飲尿は生殖と全く関係がない カテゴリ の営みで、性行為に使うのと同じ体の器官を使いはするものの、ほとんど必要のない趣味、行為だと云えます。
しかしセックスや性行為全般が 「子作りのための性行為」「素朴な快楽のためのおおらかな性行為」 から、激しい興奮や強い快感のみを追求するような営みにエスカレートしたり、そのための羞恥や背徳、従属、変態性欲 などのモラルに反する性行為 (それによって強い興奮や精神的満足感を得る) を伴うようになり、ほとんど必然のようにセックスや性行為に、糞尿が登場するようになりました。
自虐趣味、加虐趣味の発露としての 「スカトロ」
ひとつには、排泄の際に感じる開放感や快感 (下痢などで我慢していた大便をトイレに駆け込んで排泄する気持ち良さは、多くの人が 共有 していると思います)、逆に排泄を我慢する苦しさ、苦痛 (排泄の際の快感を得るための溜めのような苦情) が、直接的に性の快感につなげられて考えられているってのがあるのでしょう。
また一般的な社会人などにとって、排泄行為や自らの排泄物は強い羞恥心を喚起するものですから、他人の排泄行為を見ることによってある種の支配欲を満たしたり、それを人に見られることによる背徳的な興奮、他人や自分の排泄物を口にする、あるいはその姿を他人に見られることによる激しい 自虐的 興奮、さらに他人にそれをするよう命じ、相手が嫌悪感をあらわにする姿を見ることによる加虐的興奮など、日常生活ではありえない、非日常的な強い性的エクスタシーを感じられる 性癖 もあるようです。
多くの場合、極限の羞恥や人間としての尊厳の冒涜、SM などの世界における主従関係の確認あるいは強制に使われ、それは一般的なセックスにおける例えば挿入とか射精、精液 などとは違った意味を持っています。 肉体的な快楽や快感ではなく (それも無関係ではありませんが)、むしろ精神的な意味合いの強い性行為、プレイだと云えます。
スカトロなど全く理解できない、むしろ気持ち悪いと思う人でも、例えば恋人とセックスする際に、相手が脱いだ パンツ に少量の大便が付着 (うんこの線、ウンスジとかウンコセンとかいいますが) しているのを発見した時の妙な興奮、あるいはそれを相手に告げた時に相手が見せる強い恥じらいに興奮を覚えるなんてケースは、結構あるようです。
2次元スカトロと3次元スカトロとでは大きな違いが…
アニメ や ゲーム、マンガ などの 絵 によるスカトロに興味がわく人は結構いるようです。 しかしこれがアダルトビデオ (AV) などの実写スカトロになると、受け入れるのが困難な人が増えるようです。 まして実際に糞尿を使った性行為を異性もしくは同性と行うのは、さらにハードルが一気にあがる傾向があるようです。
見た目がグロテスクなだけでなく、「人肌で温められた糞尿」 の臭いは凄まじく (通常はトイレなどの便器 (無機質・低温) に排泄してすぐに流すのであまり気がつきませんが、体に付着させるなどして体温ほどの温度に保たれた糞尿の臭いは、耐えられる人は少ないです)、これを我慢できる、あるいはそれこそが魅力なのだと云えるのは、かなりの レベル が要求されるでしょう。
さらに食糞や飲尿に関しては、医学的にもかなり明白に 「体に害、危険」 です。 精液などと違い、体に必要のない老廃物、有害な未消化物などを体外に捨てるのが大便や小便ですし、とりわけ食糞 (自分や他人のウンチを食べる) は、かなり危険です。
体に害があるので食べちゃダメ、絶対!><
まぁ 性行為なんてものは、自分とパートナーとの合意がとれてさえいれば、まわりがあれこれ云ったり禁止したりをするべきものでもありませんが、ある種の 「自傷行為」 が性行為と別け難く存在するのだとしても、「危ないからやめたほうがどうでしょうか」 ってお節介を焼きたくなる感じもします。 とりわけ排泄後に一定の時間が経過した大便は、体内の有害細菌による腐敗が進行しており、排泄後 60分ほどで人体に有害な毒素を持つようになっている場合も多く、かなり危険です。
ウサギなどは自分の大便を食べる習性がありますし、母猫などが子猫の大便を舐め取ったり、草食動物が自分や親、仲間の糞を食べることもあります。 「モラルの点ではともかく、同じ哺乳類が食べてんだから、人間が食べても医学的・生物学的に危ないことはないだろう」 との意見をスカトロ 趣味 のある人から聞くこともありますが、明確に間違いですので気をつけましょう。 体の構造、糞に含まれる成分、体内菌の種類、免疫などが異なり、人間はそれらの動物とは違います。
まぁそれもこれも全て分かった上で、両者合意の上でのプレイなら、外野の意見も野暮の極み、どうぞご自由にと、誰も文句は云えませんが…。
ボトリスト、ボトラーという人たちも
「ボトリスト」「ボトラー」 とは、自分のおしっこ (尿) を、空になったペットボトルなどに溜め込む人たちのことです。 こちらは性癖とか変態とはほとんど関係がなく、単に完全な 引きこもり で自分の部屋から極力でるのをためらい、トイレにすらいかない…しかし尿意は襲ってくる…そうだこのペットボトルに! みたいな人たちのことです。
ネタ としての都市伝説的存在ですが、実際にいくらかはこうした人もいるようで、単なる引きこもりというより、オンラインゲーム (ネットワークゲーム/ ネトゲ) にはまってる人が陥るパターンが多いようです。 何と云うか、いやはや世の中にはいろんな人がいますね。