汁系に限らず、エロマンガのクライマックスといえば精液
「精液」 とは、生殖器官である男性器 (ペニス/ ポール/ おちんちん) より放出される精子を含んだ体液の一種で、女性の持つ卵子 (卵細胞) に精子を送り込み受精させるためのものです。
なお精液は英語で 「ザーメン(Semen)」、他に日本で比較的よく使われる外国語表現ではイタリア語やフランス語で 「スペルマ(Sperma/ Sperme)」、俗語では 「白濁液」「カルピス」 や 「ミルク」「ちんぽみるく」「ヨグール」「男汁」「ケフィア」 などと呼ばれることもあります。
生殖活動 (性交/ セックス) において女性器に男性器を挿入し分泌放出することを 「射精」、俗な言葉では 「中出し」 と云い、メスが 卵 を産む一部の生き物でオスが卵に精液をふり掛ける場合は 「放精」 と呼びます。 また女性器に男性器を挿入していながら射精寸前に結合をやめ膣外に射精することを 「膣外射精」、俗な言葉で 「外出し」 とか 「腹撃ち」(女性のお腹の上に出す)、顔にふり掛けることを 「顔射 (がんしゃ)」「顔面シャワー」「顔面スペルマ」 などと呼びます。
男女の性交を扱う 18禁 な 「エロ」 い マンガ の中では、「精液」 はセックスの絶頂、最終局面で勢いよく現れるものですが、女性が精液まみれになる 汁系 や ぶっかけ系 に限らず、とりあえず精液が描かれるとエロティックなシーンが盛り上がるためか、やたら男性 キャラ の発射回数が多いのが特徴です。
まず口、もしくは胸 (パイズリ) で1発、本番で1発の、最低2発は お約束 のようです。
ぐちょぐちょ ぬるぬる から、キラキラ輝く液体系まで
好きな人は好きで苦手な人は苦手な 「小道具」 のひとつで、体液でぐちょぐちょな、それはもうぐっちょぐちょな作品を中心に描いている作家は 「汁系作家」「汁漫画家」「汁星人」 などと呼んだりもします。 CG (コンピュータグラフィックス) で精液を描く専用のツール (ザーメンジェネレーター などと呼ばれたりします) まであったりして、ある程度リアルな描写 (サラサラではなくドロドロと粘りがあるような液体) をするのが面倒、難しい場合には、使うケースも多いようです。
一方、レディースコミックのような女性向けのアダルトマンガなどでは、そこまでどろどろの状態には描かない場合が多いですね。 BLなどの射精表現なんかもそうですが、サラサラの白いミネラルウォーターのような描写になっていたりもします (精液そのものを描かない場合も多いです)。
エロマンガを好んで読む男性は、まだ精通してないような未成年ならともかく、大半が オナニー などを通じて実物の精液を知っている場合が大半でしょう。 従ってここらは、作者 なり読み手なりの性別による性的な知識が直接反映しているような感じですね。
精液と精子の関係
医療における専門性の高い会話はともかく、一般的な日常会話においては、精液と精子はほぼ同じ意味で使われる言葉といってよいでしょう。 ですが当然ですが、それぞれは同じものではありません。 精液は精子を含み、その精子が受精時にしっかり働くように様々な役割を果たすためのもの全体を指す言葉です。
成分的には精子への栄養補給や活動 環境 を 整え るためのフルクトース (果糖) や酵素 (タンパク質)、ホルモンなどが主で、1回の射精における精液内の精子自体の割合は1%から5%程度 (精子数は通常1億から4億ほど) と云われています。 精子以外の部分は精漿 (せいしょう) と呼ばれ、これのおかげで精子は射精後平均して3〜5日間は生き延びることができるとされています。
この精漿には、精子が膣から子宮を経て卵子が通る卵管で受精するのを助ける様々な物質が入っていますが、人間の気分を高めるエストロンやオキシトシン、愛情を高めるとされるコルチゾールとか、抗鬱作用のある神経伝達物質であるセロトニンやプロラクチンなども含まれ、精液と精子を受け止める女性側の心理作用に良い影響を及ぼす可能性も指摘されています。 妊娠するかどうかは女性の体調やストレスにも大きな影響を受けますから、これらをより良い状態にするための様々な成分が入っているのですね。
どう見ても精子です 〜 いいえ、ケフィアです 精液関係のあれやこれや
どう見ても精子です。本当にありがとうございました とは、2ちゃんねるの麻雀板に立てられた 「● ● キンタマにシップを張ってシコル ● ●」 という スレッド に、2004年12月27日に書き込まれた レス の最後の2行の言葉です。 その後その面白い オチ からコピペ素材化してあちこちに貼られ、ネット の 界隈 でよく見かけるようになりました。
また いいえ、ケフィアです とは、やずやが発売している健康食品、「千年ケフィア」 の 2007年のテレビCFで使われたキャッチコピー、「(それは) ヨーグルト。いいえ、ケフィアです。」 を 元ネタ とする流行語です。 「いいえ、ケフィアです」 という意表を突いた云いまわしがネットなどで話題になりました。
その後、この2つが合体。 「どう見てもケフィアです」「いいえ、精子です」 などとアレンジされて使われるようになりました。