同人用語の基礎知識

落ち/ オチ

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終わり良ければ全て良し? 「オチ」

 「落ち」(オチ) とは、物語の締めくくり、結末のことです。 「下げ」(サゲ) や 英語で 「Punchline」(パンチライン) あるいは 「END」(エンド) とも呼びます。 落ち自体は落語の世界の言葉であり、落語という言葉も、落ちがある話 (落とし噺) から来ています。

 一般的な落語の ネタ では、事の顛末をしばしば気の利いた洒落や語呂合わせといった言葉遊びで締めくくってお話が終わります。 良く練られた話は最後の落ちもストンと決まって後味もすっきりとしていて、聴衆も気分よく聴き終えることができるでしょう。 ただし怪談話や人情話などの場合は意表を突くどんでん返しがあったり、聴衆が留飲を下げたり感動を味わったり、さらに話の後に独特の余韻を残すものもあります。

 落語といった話芸以外の物語や エンタメ系コンテンツ なども、物語の結末をオチと呼んだり、オチの着け方によって物語の分類がされる場合もあります。 例えば内容に対して密接な分類では 「全てが 主人公 の夢だった」 なら 夢オチ になりますし、妄想 なら 妄想オチ と呼ばれます。 オチのスタイルに対する分類で一風変わったものでは、よく考えないと意味や面白さが分からないオチを 考えオチ と呼ぶこともあります。

 こうしたオチの種類の分類と、それによる物語全体の カテゴリ 分け、あるいは類型化は落語の時代からあり、「地口オチ」「逆さオチ」 など10個ちょっとの種類があります (諸説あります)。 そもそも落語自体、「どういう話か」 よりは 「どう落とすか」 が重要でもあるので、オチの 設定 とその扱い方こそが 「物語創り」 の重要なセオリーなのでしょう。

笑いや可笑しみで終えれば全てオッケーなハッピーエンド

 なお 同人 の世界でもオチは様々に分類され、とりわけ 18禁 の場合は、様々なオチのパターンが作られたり、既存作品の分類化がされています。 例えば性行為において最初は 受け 側だった キャラ が途中で 攻め 側にまわる 淫乱オチ などがあります。 間にどれだけ 鬼畜 な性行為を行っても、最後に元攻めキャラが 「も…もう勘弁してくれぇ〜」 などと叫ぶとギャグタッチで明るいハッピーエンドにまとめられるので、読後感も良いためよく使われる 王道お約束 ともなっています。

 前述した夢オチや妄想オチも、ストーリーを考える手間が省ける上にギリギリのところでキャラの救済ができるので、同じキャラを 推す ファン読者 の目が気になる人、あるいは自分も好きなキャラに酷いことをしたくない…でもエッチは見たい・描きたい…みたいなケースでは、とても重宝するオチの着け方だと云えます。

あえて 「オチ」 をつけずにいつまでもキャラと遊ぶ

 一方、オチらしいオチをあえて設けず、軽い余韻だけを添えて物語を締める作品もあります。 これは 「オチ=終わり」 という意識もあり、好きな作品やキャラの物語、あるいは 二次創作 の世界を終わらせたくないとの気分から、意図的にオチを排除して 「次もある」「いつまでもその世界に浸っていたい」 という終わり方にする方法としてポピュラーです。

 元々は似顔絵の イラスト にちょっとセリフをつけただけのような物語作りのセオリーを踏襲しない、あるいはできていない作品を批判的に見る向きもありましたが、ファンアートとしての二次創作作品には最適な描き方なので、キャラや カップリング の日常をある時点からある時点まで切り取っただけ、みたいな作品が広がっています。 ちなみに作品が盛り上がる 「山」 や結末となる 「落ち」 がなく、従って意味のない作品を、「やまなし・おちなし・いみなし」 として略したのが、いわゆる やおい となります (元々は不条理ギャグを指す言葉でした)。

 このあたりの作風は、4コマ漫画の影響を受けつつ日常系などにも発展し、今では同人・商業 問わず、普遍的な人気がある ジャンル ともなっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 1999年3月2日)
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