単なるバッドエンドか、はたまた救済があるのか… 「全滅エンド」
「全滅エンド」(全滅END) とは、アニメ や マンガ、ゲーム、ライトノベル などのストーリーにおいて、主要登場人物の全て、もしくは キャラクター の大半が、物語の途中から終盤にかけて死ぬか失われてしまうことです。 「皆殺しエンド」 とも呼びます。
その作品の 主人公、及びその親友や仲間、ヒロイン たちが次々に死ぬケースもあれば、主人公と物語で争っていたライバルや敵までもが、揃って結末部分で死んでしまう場合もあります。 こうしたストーリー展開をたどる物語を、「皆殺しストーリー」「皆殺しシナリオ」 と呼ぶ場合もあります。
「皆殺しストーリー」「皆殺しシナリオ」 とも
一般的には主人公やその仲間まで死ぬのは悲惨で暗い物語になりますし、しばしば救いのない物語にもなりがちです (いわゆる 鬱展開)。
しかし死によって主人公らの目的が達せられるなど、最終的には救済される物語になっていたり、登場人物は死ぬものの、古い時代から新しい時代へと世の中が変わるきっかけ、象徴として扱われたり、希望が持てる後継者が暗示されるなどして、悲しく切ないけれど明るい未来を予感させるような作りになっている場合もあります。 したがって、全滅エンドが必ずしも悲劇の物語でバッドエンドになるという訳ではありません。
誰でも知っているようなストーリー展開でいうと、例えば 「忠臣蔵」 や 「新撰組」「白虎隊」 などのように、戦争における群像劇や戦記・軍事物 (ミリタリー) では、こうした展開はおなじみのものでしょう。 またSF物語、ロボットものなどの仮想ミリタリー物や ファンタジー などでも、世界を救う、人々を救うといった大きな 世界観 の中で、しばしば見られるものです。
こうした作品の中では死ぬだけではなく、場合によっては登場人物のごく一部だけは生き残ったり、ストーリーの途中で仲間から外れる、離脱する、敵に寝返るなど、単に物語から消えるだけで死なない場合もありますが、こうした状況でも同じような扱いをされるケースが多いようです。
なおこうした物語になりそうな予兆を、とくに 全滅フラグ などと呼ぶ場合もあります。