卒業までオナニーを絶ちます! 「オナ禁」
「オナ禁」「オナニー禁止」 とは、文字通り オナニー を禁じること、自らに強く戒めて、意識的にオナニーをやらない、オナニーを断つことです。 また場合によっては他人 (親や教師など) から、オナニーをしないよう禁じられる場合もあります。
オナニーとは、もっぱら自分の指などを使い性器への刺激を通じて性的快感や絶頂 (オーガスム) を覚えることです。 小学生低学年の頃に、鉄棒やらを股間に擦りつけたり、あんま器を股間にあてがうのを止める (もしくは親が子にそれを禁じる) などもありますが、多くの場合は男子の射精、すなわち第二次性徴により、精通が始まり 精液 の発射が可能になった男子が、自らの行為による発射を自らの意思により止めることを指します。
「オナ禁」 それ自体に大きな意味がある場合もありますが、後に気持ちの良いオナニーができるように、単に性欲や精液を溜めるためだけの一時的な 「オナ禁」 などもあります。 この場合は、生粋の オナニヤン (ピュア・アスリート) でも、意識的に実行する場合があります。
「願掛け」 にも使われる 「オナ禁」
射精を伴うオナニーは体力消耗が激しく、また思春期からしばらくの間は、とても強い罪悪感を本人が覚えるものです。 しかし体はそれを求めますし、実際にやると気持ち良いので、なかなか止めることができません。 時には片思いのクラスメイトを 「おかず」 にしてしまって、強い自己嫌悪に陥ったり、そうしたことが複合して勉強が手に付かなくなり成績が落ちたり、スポーツやその他のことに意欲が湧かなくなってしまう場合もあります。
そうした中、「次の試験が終わるまでは勉強に集中しよう、それまでオナニーは絶対にしない」 などと、実現不可能な目標を自らに課して結局それを破ってしまい、さらなる自己嫌悪スパイラルに陥る場合もあります。
また親が、その 現場 を直接見てはいないものの、息子の様子からそれを予想し、それとなく注意喚起する場合もあります。 それがさらにプレッシャーとなり、追いつめられて 「もうしません、決してしませんとも」 と誓いながら、夜になっても寝付けず、気がついたらベッドの下に隠していたエッチな雑誌を取り出し、いつものページを開いてしまったり、ネット でおかしなキーワードで検索したりと、悶々とした時間を過ごすことになったりもします。
筆者 は、たかが精液などは汗や涙、小便や大便と同じで、出したくなったら、あるいは溜まってしまったらさっさと出せばいいものとも思えますが、そこで割り切れず悩んだり自己嫌悪したりするのが、自分の心と体を持て余し、何事も深刻に考えてしまう思春期であり青春の血潮なのでしょう。 人によっては、「○○が成就するまではオナニーを断つ」 など、願掛けにする場合もあります。
安易なセックスは他人を傷つける可能性があり、自分にその責任が取れないと思うのなら、やるべきではないと強く思いますが、オナニーにはそれはありません。 やりたくなったらやるでは動物じみてしまいますが、ギリギリのところでやってしまうのは人間としてむしろ正常、抜いた後の 賢者タイム を利用して、さっさと寝てしまいましょう。
「オナ禁でイケメンになる」 などと都市伝説も
「オナ禁すると イケメン になる」 などという都市伝説もあります。
これは、「長期間のオナ禁によって男性ホルモンの分泌量がそれまでと変化し、ギラギラした男性的な野卑さが減退し、代わりに 中性的 な魅力が備わり、お肌もツルツルになる」 などと、少々医学的? な理由らしきもので説明されているものもあれば、「オナ禁によってオカズ (ズリネタ) を探したりオナニーに費やす時間が節約でき、その分自分を磨く時間的余裕ができる」 など、無理やりな理由付けのようなものまであり、様々な説がネットの 掲示板 などでも語られています。
オナニーは肉体的に大変大きな影響がある特異な行為ですし、人によっては何らかの作用でその人の 雰囲気 や性格が変わったり、それによってイケメン度が上がる場合もあるのかも知れませんが、統計学的に見て信用に足る調査などはされていませんし、個人差が極めて大きいので、根拠など求めようがない状況です。
オナニーを断つことができる=自己管理ができる、従って身だしなみに気をつけることができる、あたりが、この話のせいぜいの出所ではないでしょうか。