我にかえってじっと手を見る…それが賢者タイム
「賢者タイム」 とは、男性が オナニー を終えて (射精終了、いわゆる 「抜いた後」)、それまでのめくるめく興奮のるつぼ、怒濤の感情の爆発から一転、冷静で沈着で脱力もした状態、魂の抜け殻のようになったその時間のことです。 「聖人タイム」、あるいは 「スーパー賢者タイム」「ハイパー賢者タイム」「賢者モード」「賢者状態」 などとも呼びます。
それまでは おかず となる 18禁 な H雑誌や動画、妄想などで、はちきれんばかりになった股間と脳みそが、「その瞬間」 からすうっと潮が引くかのように落ち着いて、若干の 「やっちまった…」 みたいな後悔をしつつ、出したものの処理をする数分間でしょうか。 とりわけ直後からの1分間はあらゆる煩悩が完全に浄化され、まるで悟りを開ききった仏様のような無欲無我の境地に達しているといっても過言ではありません。
それまで愛しくてたまらなかったエロ本や動画が急にどうでもよくなったり興味が失せたりするのもこの瞬間で、まぁ実際に相手のいるセックスならパートナーに配慮したりもしますし、雑誌や 同人誌 なんかは手元に残ったりもしますが、パソコンの動画や 画像 なんかは、「もうこれでやることはないだろう…消すか」 なんて消したり、ネットサーフィンで掘り当てたサイトの ブックマーク をせずにブラウザを閉じたりします。 とりわけその動画や画像が過激で 変態的 でドロドロぐちょぐちょなものであればあるほど、事後は鬱陶しく感じたり、時には嫌悪感すら覚えたりするものです。
後日 「やっぱりあの動画は消すべきでなかった…あの動画の3分32秒のところでイキたいのに…」「もう一度あのサイトを見たいがどうやっても見つからない…美人のサムネイルの中にポツーンといるブサのあの表情がいいのに…」 なんてことになり、たいてい大きな後悔をすることになります w 欲あっての人間、男です。 無欲の悟り、淡白の極みである賢者タイム、賢者の時間に何かを判断するのはやめた方が良いでしょう。
賢者タイムに対して、聖女タイムはあるのかないのか
女性に関して 「聖女タイム」(賢女状態) はあるのか、ないのかって テーマ はよく聞きますね。 まぁセックスの後の余韻の味わい方を考えれば、たぶん男性みたいな急激な冷静化ってのはないんでしょうね。
もちろん急速に沈静化する女性もいるんでしょうが、男性のようにメンタルに大きな作用をもたらす急激な肉体的・物理的な 「体力消耗 = 射精」 がない分、そこまでガラリと感情が切り替わることはないのかなって気がします。 稀に終わった瞬間 (男性の射精) に表情が切り替わり、一転してドライな対応をする女性もいますが、これは最初からドライだった、それ以前は男性側から見て感じているフリをしていただけだって気がしますし。
このへんは、動物の本能なりがあからさまに出ているところなんでしょうか。 まぁ男でも、終わった瞬間に彼女に冷たくするタイプの人も多いようですが (○○ちゃん、愛してるよ → 服着たら早くタクシーで帰れよ、みたいな)。
賢者タイムで瞬時に冷静になる…これも男の本能なのか
賢者タイムについて男女に違いがあるとしたら、その原因は何なのでしょうか。 例えばカマキリなどは、セックスの後にメスがオスを捕食するなんてこともありますし、そこまでシビアでなくても、射精後はメスは子育て、オスは外敵からメスや 卵、子供を守らないといけませんから、人間以前に 「動物」 として、ふぅ…と一息ついてとっとと冷静になる必要があるんでしょう。
これは単なる気持ちの問題というより、体の仕組みの問題が大きく、実際に性的絶頂 (オーガスム) を迎えると、男性に特有の性ホルモンが分泌し、それが心身を鎮静化させるとの研究結果もあります。 人類進化の途中で、それが合理的な形だったのでしょう。
なお若いと賢者タイムから俗人タイム、煩悩タイム、鬼畜モード、「性欲魔人モード」 に復活するのも早かったりします。 事後の睡魔を乗り越えると数十分でまた元に戻って フル勃起、下半身が ブート という場合もありますが、あまりやりすぎるのは体に毒ですよ。 たぶん…。
「賢者タイム」、回避できるのか?
ところで 「賢者タイム」 の回避については、様々な説があるようです。 性欲などは精神的な部分が肉体に大きな影響を与えるものなのでしょうが、射精という生物として極めて大きな肉体的 (フィジカル) な 「処理」 を経て、気の持ちようだけで果たしてそれは可能なのかどうか。
俗に 「ヌカロク」(抜かずに6発エッチする、六番勝負する) なんて言葉もありますが、もし抜かずに6連発できるなら、少なくとも 「射精 → 賢者タイム」 が生殖動物不可避の遺伝子フローではない可能性もあります。 「ヌカロク」 まで行かなくとも、「ヌカニ」 くらいなら、オナニーでも可能でしょうか。 もっともこの 「ヌカロク」、単なる精力絶倫の過剰表現、あるいはセックスなどの相手があまりに魅力的で勃起が静まる暇がない…のような比喩の言葉なので、あまり当てにはなりませんが…。 ただし結構精神力で持ち直すことはできるようで、う〜ん、これも訓練次第という感じなんでしょうか。
なおおかしな薬物を使って神経系を犯し、「絶頂のシグナル」 を変えて、いわば 「脳に バグ、裏技」 をかけるような方法もあると主張する怪しげな人も中にはいるようですが…仮にそれが事実だとしても、違法な上に廃人まっしぐらなので問題外です。