超弩級とほぼ同じ、ホームラン級の馬鹿
「ホームラン級の馬鹿」(バカ) とは、最大級のバカ、超弩級の大バカ、どてらいバカのような意味の言葉です。 語源は野球におけるホームラン (本塁打) の持つ 「最大級」「一番大きい」 と云った意味が転じたもので、「バカ」 という言葉が大きい小さいを単位に人を罵倒する言葉なので、全体では 「大馬鹿者」 といった意味になります。
TV 番組、「ガチンコ!」 にて、コワモテ塾長が発する檄から…
元ネタ としては、1999年4月13日〜2003年7月29日まで TBS 系列で放映されたバラエティ番組、「ガチンコ!」 の企画 「BE-BOP 予備校」 において、コワモテ出演者の大和龍門 (剣道家、武術家) が生活指導の講師、塾長となり、だめな若者に檄を飛ばす際に 「お前らはホームラン級のバカだ!」 などと怒鳴りつけていたセリフに由来します。
この云いまわしが面白いとして 2002年頃に ネット などで頻繁に使われるようになり、アレンジされて 「満塁ホームラン級のバカ」「天覧試合で逆転サヨナラ満塁場外ホームラン級のバカ」 などとさらにエスカレートさせたり、本来のバカに対する使われ方から離れ、例えば 「ホームラン級の地獄へ堕ちろ」「この食べ物の味はホームラン級」 などと、最大限としての意味だけは保持しながら、バカ以外に使ったり、肯定的、賞賛的な時にも使われるようになりました。
元ネタの 「ガチンコ!」 での使われ方も、単なる罵倒ではなく 「愛のムチ」 のような扱いですので、他の罵倒語、例えば DQN や 厨房、ゆとり などとは違って多少は温かみがあると云うか、「確かにバカだけど憎めない…」 と云うか、ある種の賞賛として使う場合も多いようです。 ただし 「ホームラン級のDQN」 などとつなげる場合は、やっぱり単なる罵倒になるのかな…。