メンタルが弱すぎて勝負が辛い… 「豆腐メンタル」
「豆腐メンタル」 とは、豆腐のようにもろくも壊れやすいメンタル、すなわち精神的にもろくてストレスに弱い、落ち込んだり傷つきやすい心といった意味の言葉です。 豆腐というと柔らかいもの、壊れやすいものといった意味の比喩に用いられやすいものの代表格ですし、初見でもすぐに意味が分かり、かつちょっとひねった言い回しとして面白みもあるため、ネット を中心に流行ることとなりました。
なお豆腐メンタルが使われるようになると、その対義語としてこんにゃくメンタルも登場。 同じ食品であり、豆腐と違ってしなやかで打たれ強く、壊れたり崩れたりしないさまが分かりやすいとして使われるようになっています。 それ以外には、昔から使われている 「鋼の心」「鋼メンタル」 が、強くて硬い精神力を表現する俗な言葉としておなじみのものでしょう。 さらにここから転じて、柔軟さを持ち万が一崩れてもすぐに修復するとの意味の 「形状記憶メンタル」 という云い方もあります。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズの闇遊戯の落ち込み方ときたら…
元ネタ としては、2000年4月から2004年９月までテレビ東京系列で放映された アニメ 「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」 の 主人公 武藤遊戯に宿るもう一つの人格である闇遊戯 （王様） の、あまりにもろいメンタルの様子からとされています。
大人気 マンガ を原作に持ち、ゲーム もトレーディングカードゲームとして空前の人気を誇る同作品のアニメ第二弾となる作品は、アニメオリジナル要素の追加や原作の変更などもあり様々な評価がされていますが、中でも闇遊戯の精神的もろさや落ち込み方の描写は尋常ではありませんでした （そのくせすぐ立ち直ったりしますが）。 もちろん 「デュエル」（カードバトル） といった勝負事に強い精神力は大切であり、主人公の精神的な弱さや未熟さ克服とか成長、葛藤を描いた作品ではあるものの、とりわけ 「ドーマ編」 はその打たれ弱さやいつもの遊戯王らしいぶっ飛んだ超展開から度々 ネタ としていじられていました。
遊戯王関連の ネットスラング や おたく用語 は様々なものがありますが、劇中セリフを元にしたいかにもアニメっぽい言葉と違い、こちらは日常生活でも使いやすい感じなのが広く使われる理由でもあったのでしょう。
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