ずっと敵のターン! 俺 \(^o^)/ オワタ
「ずっと俺のターン」 とは、トレーディングカードゲームなどで、ある プレイヤー が対戦者のターン (turn/ 回転や順番) を飛ばし、自分のターンを連続で繰り返す時にしばしば使われる言葉です。
後に ゲーム などで一方的な攻撃をしている時や、転じて絶好調で相手を寄せ付けない強さを見せるプレイヤー (ゲームに限らず) や人物、あるいはその攻撃や活躍の様子を表す言葉となっています。 また日常生活などで、「俺」 の部分を入れ替え、自分が一方的に攻撃されている様などを 自虐的 に言い表す時にも使ったりするようにもなっています。 例えば 「ずっと上司のターン、俺の有給オワタ」 といった表現です。
言葉としては 2006年後半から2007年初頭にかけて、主に ネット のコニュニティで流行しました。 なお ネットスラング となった後は、ネットで他人に対して 「ずっと○○のターン」 などと表現する場合は、煽り やある種の賞賛表現、「やれやれ、やっちまえ〜」 的な掛け声となります。
「遊☆戯☆王」 を元ネタに、掲示板と動画サイトでブレイク
元ネタ ですが、アニメ 「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ GX」(高橋和希/ テレビ東京系列/ 2004年10月6日〜2008年3月26日) の放送中、ネット 掲示板 の 実況 関連の場で (テレビを見ながらあれこれ感想を リアルタイム で書き込む掲示板)、キャラクター 斎王琢磨の連続攻撃 (カードの効果発動で敵のターンを飛ばす/ TURN-100 究極のアルカナ 「ザ・ワールド」/ 2006年8月放映) を 「ずっと俺のターン!」 と表現したのがその発端とも云われています。
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ずっと俺のターン AA |
その後このセリフを、主人公 武藤遊戯のライバルで、不敵な笑みを浮かべる海馬瀬人の アスキーアート に喋らせる形の 「AA」 が生まれ、煽りに使われながら徐々にネットで定着。
さらにそれと前後して、「GX」 の前作品である 「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」(2000年4月18日〜2004年9月29日) の第162話 「ティマイオス発動せず」 で、闇遊戯がインセクター羽蛾に情け容赦のない速攻魔法 「狂戦士の魂」(バーサーカーソウル) の効果発動によりモンスターカードを引き続けて フルボッコ にするシーンが、「GX」 放送中に再放送で登場。
この一方的過ぎる攻撃を 「ずっと俺のターン」 と表現するようになり、そのシーンで使われた劇中BGM、「クリティウスの牙」(サウンドトラック 「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ オリジナルサウンドトラック 「サウンドデュエル3」 収録曲) と共に話題となり、このシーンを利用した MAD などが、動画共有サイト などで大きな話題に。 2ちゃんねる などの掲示板のみならず、おたく系 の ブログ などでも、2006年後半に 「ずっと○○のターン」 という表現が大きく流行しました。
さらにそのシーンが、2007年6月5日に 「ニコニコ動画」 に 投稿 されたメドレーアレンジ楽曲、組曲『ニコニコ動画』 に取り入れられ、反復して何度も流行。 さらに 「MAD」 界隈 で頻繁に使われるフレーズとなりました。
なお2012年頃となり、「俺のターン」 が 「俺が動くターン」「働くターン」 とされ、いつ終わるともしれない残業やデスマーチを自虐的に称して、自分にとって悪い意味、「嫌なのにいつまでたっても俺のターンのままだ…」 のような、ニュアンス の反転を生じているケースもあります。 流行語も時間が経つと元ネタを離れ、意味や使い所が様々に変化するのは面白いものです。
関連用語をたくさん生んだ 「ティマイオス発動せず」
なお 「遊戯王」 関連の主だった流行語としては、この 「ずっと俺のターン」 のシーンにおいて、相手のライフポイントがゼロになったにもかかわらず、怒りの余り 「魔導戦士 ブレイカー」 で連続攻撃する遊戯 (闇遊戯) に対し、ヒロイン 真崎杏子が叫ぶ 「もうやめて遊戯 とっくに羽蛾のライフはゼロよ」 を元ネタとする、もうやめて、○○のライフはゼロよ というものや、その杏子を振りほどこうとして遊戯が叫ぶ 「離せ!」 を元ネタとする 「HA☆NA☆SE」、さらに一連の勝負の直前に怒りに震える遊戯がインセクター羽蛾に向けて喋る 「覚悟しろよ!この虫野郎!」 を元とする 「覚悟しろよ! この○○野郎!」 があります。
さらに別のエピソードで、遊戯のライバル、海馬瀬人のセリフの 空耳 を元ネタとする ふつくしい なんてのもあります。