大雑把でいい加減… 「雑」
「雑」 とは、大雑把、粗雑やぞんざい (損在)、がさつといった言葉とおおむね同じ意味の言葉です。 「雑に扱う」「雑な性格」「仕事が雑」 といった使い方をし、物事をいい加減に扱う、適当にあしらう、乱暴・無作法・無責任でデタラメだといった意味になります。 動詞化し 「雑い」 みたいな云い方がされることもあります。
言葉としては 普通 に使われる日本語表現のひとつですが、かつては前述したような大雑把や粗雑や粗略、適当、ぞんざいみたいな表現の方が多く、「雑だ」 は比較的若い世代がより短くより様々な ニュアンス をまとめた形で使うようになって定着したものでしょう。
なお 「雑」 という言葉そのものは 「いろいろなものが混ざり合っている」「厳格な分類・整理がされていない」 という意味があり、例えば雑貨とか雑誌、雑談、雑踏などなど、ごちゃ混ぜ、十把一絡げに何かを表現する際に用いられます。 この他、複雑とか乱雑あたりも日常会話ではよく使われるものでしょう。
「雑」 と 「ガバ」
比較的近い使われ方をする言葉には ガバ もあります。 雑もガバも日常会話はもちろん、ネット などでは非常によく用いられ、とくに アニメ や ゲーム といった おたく・腐女子 に近い話題では、それぞれの分野や ジャンル ごとにその世界の言葉が組み合わされ、様々に用いられています。 例えば雑な 設定 で雑設定とか雑な 攻略 で雑攻略、雑絵などなど、いずれもガバとは強い互換性があります。