ある種 「棒読み声萌え」 的な 「ぐるぐるあわあわ〜」
「ぐるぐるあわあわ〜」 とは、アニメ のセリフなどで、声を当てている声優さんに演技力がなく、感情や抑揚がない 棒読み 状態となっていること、あるいはそういう声優さんや、アニメ作品タイトルなどをあらわす言葉です。
ある種の罵倒語ですが、必ずしも批判罵倒一辺倒でない場合もあります。
「ぐるぐるあわあわ〜」 元ネタは 「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」
アニメ 「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」 |
「ぐるぐるあわあわ〜」 の 元ネタ ですが、2003年4月5日〜2004年12月まで全52話、テレビ愛知で放映されたアニメ 「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」(横手美智子/ 花森ぴんく/ なかよし/ 講談社) の 主人公 「七海るちあ」(中田あすみ) の劇中セリフ、「ぐるぐるあわあわ〜」 に由来します。
声の主は、3歳で芸能界にデビュー、その後 「天才てれびくん」 への出演や音楽CDデビューなどなど、子役時代から活躍していた声優の中田あすみさん (1988年4月5日〜) ですが、15歳 (番組制作時には14歳) でいきなりアニメの主人公に大抜擢。
元々ある程度の長期放映が見込まれていた作品ということもあり、「主人公るちあと同様、声優中田あすみの成長もご期待ください」 という方針だったのでしょう。
しかし初期の頃は棒読みにもほどがあるだろうというすごい演技となっていて、とりわけ 「お風呂に入る」(人魚状態になる) のシーンで、泡を出す道具をぐるぐるまわして 「ぐるぐるあわあわ〜」 と喋るシーンは、訓練 されたアニメ ファン の間で 「逆に新鮮だ」 とまでいわれる事態に。
演技力だけでない、声優さんの成長を見守る楽しみ
実際はその後、演技がめきめきと上達。 2004年には続編となる 「マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア」(全39話) でも主人公るちあを演じて人気を博し、人によっては 「上手い声優と良い声優とは似て非なるものだ」「昔の棒読みが懐かしい」 なんていわれる状態にもなりましたが、2003年段階では 「この先どうなるのか…」 という不安感があったものです。 筆者 らの周りでも、「ぐるぐるあわあわ〜」「アンコールはいかが〜」 なんて当時は結構使われていました。
転じて、棒読み状態の声優を、「ぐるぐるあわあわ〜」 などと呼ぶようにもなっているようです。