ダメ人間を更生させてくれる存在… 「更生機」
「更生機」 とは、おたく の文脈においては、創作物の キャラクター の 萌え要素・属性 のひとつで、だらしのない 主人公 や他のキャラに対して心配や愛情のあまり口うるさくいつも怒ったり説教したり、厳しい口調ながら励ましてくれたり、あれこれ面倒を見て世話を焼いてくれるようなキャラのことです。
分かりやすい例としては 「お母さん のようなキャラ」 を指す言葉だと考えても良いでしょう。 「主人公更生機」 や更生すべきキャラの名前を接頭して 「○○更生機」 などと呼ぶこともあります。 似たような言葉としては、学校で生徒の生活態度を厳しくチェック・指導する 「風紀委員」 とか 「学級委員」「生徒会」 などがあります。
逆に甘やかすだけ甘やかしてくれるようなキャラ、癒しに特化したキャラ、ひたすら何でも受け入れてくれる甘々で 天使 のようなキャラは、対義語として 「ダメ人間製造機」 や 「堕落機」 などと呼ぶこともあります。
「ツンデレ」 との相性が良い更生機
極めて似たふるまいをする 属性 として ツンデレ があります。 出会ったばかりの頃とか物語の序盤、あるいは日ごろは何かと不機嫌でズケズケとモノを言いつつ、実際は相手に対する深い愛情や自分でもそうと気づかない好意があって、時間が経つにつれて、あるいはふとした拍子にその愛情の部分が全面に出てきてデレてしまうようなキャラです。
実際のところ、母親からの口うるさい説教は、子供にとっては鬱陶しいものでしょう。 後々それを懐かしむことはあっても、実際に実家住まいで日常のあれこれを、ああしろこうしろと指図されるのは面倒なものです。 しかしこれは、母親の自分に対する愛情への絶対的な信頼感があるからこその 「鬱陶しさ」 なのかもしれません。