軽い同意から強い同意、聞いてますアピールまで 「それな」
「それな」(それなー) とは、友人などとの会話の際に、軽い 同意、あるいは相づちとして広く使われる言葉です。 「そうだね」 程度の意味の 普通 の日本語表現ではありますが、2010年前後頃から ネット を中心に広く使われ新語のような扱いで話題となると一気に流行し、使いやすさからネット・リアル問わず広く用いられるようになっています。
似たような言葉には 「わかる」(わかるー) もあり、それ以外の 「そう」「うん」「だね」「ねー」 などと並び、会話の際にとりあえず 「話を聞いてるよ」 との ニュアンス で、ほとんど無意識な相づちとして使うものでしょう。 語尾を伸ばしてやわらかさやけだるい感じになる 「それなー」 が良く使われますが、「それな!」 のように短く語尾を強調する場合は、単なる相づちではなく強い同意を示すようなニュアンスとなります。
女子中高生言葉として流行語に
言葉の 元ネタ というか語源はこれといってなく、一部では関西弁の 「せやな」 が変化したものとか、若者に人気のある著名人が使っていたなどがありますが、ネットで広まったり話題となる以前から使われていた言葉でもあり、詳細は不明です。
関西弁の 「せやな」 の場合、必ずしも同意や賛成の意味で使わないこともあります (「せ、せやな…」 みたいな、心の中では違和感があったり納得ができないまま、唖然としつつ口先だけでとりあえず賛同っぽい相づちを打つ意味もある)。 「それな」 は否定や疑問を投げかける意味ではまず使わないため、「せやな」 とはだいぶ趣が異なるでしょう。
そもそもが 普通 の日本語でもあるため、マンガ や アニメ などでもずっと以前から 「それだ」 といった意味で使われてもいますし (人差し指で対象を指したりもする)、このあたりはどう伝わり変化したのか、よくわかっていません。
なお2012年 「女子中高生ケータイ流行語大賞」 では9位に選出され、それに伴う報道などもあって、以降は女子中高生言葉や若者言葉を離れ、ネットスラング のような扱いをされることもあります。 ただしあくまで女子中高生、あるいは ギャル の言葉だという意識が残っているといっても良いでしょう。
ネット用語における 「同意」 あれこれ
ネットにおける同意の中でもとくに強い同意は 「禿同」 と呼びます。 これは激しく同意の略で、その後激しくが 誤変換当て字 で 禿げ になったものです。 また同意と同じような表現には お前は俺か とか 念、全く同じレスをほとんど同時に行った場合は なかよし や 結婚 (ケコーン) となります。