同人用語の基礎知識

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いかにも社会人といったファッション 「スーツ」

 「スーツ」(suit) とは、上下の衣類が同じ布生地 (共布) で作られた、それで一つのセットとなった洋服全般を指す言葉です。 もっとも代表的なのは、折り衿 (テーラードカラー) がついてビジネスの場で用いられるビジネススーツでしょう。 日本語では 「背広」 とも呼ばれますが、この背広という言葉も明治時代にスーツの和訳として造語されたもので、上下セットの洋服という意味です。

 上下セットの服は広く 「〇〇スーツ」 と呼ばれ、例えば陸上スポーツの際に用いる ジャージ をトラックスーツと呼んだり、式典用のものをフォーマルスーツと呼んだり、ビジネススーツでも新卒者の就職活動や入社時に着用するものを リクルートスーツ (リクスー) と呼んだりします。 ただし単に 「スーツ」 と呼ぶ場合は、日本では折り衿がついたビジネススーツの代名詞としてもっぱら用いられているといって良いでしょう。

 ビジネススーツの大まかな構成としては、上着・トップス に前述した折り衿のある ジャケット を、ボトムス には男性もしくは女性用に スラックス、女性用に スカート といった組み合わせのものが多いでしょう。 この2つで構成されたものはツーピースと呼びます。 他にジャケットの中に着る袖のないチョッキやジレ、ベスト を持つものもあります。 これはスリーピースとか日本語で三つ揃えと呼びます。 前見頃は左右に分かれ、閉じる場合はボタンで留めますが、前合わせ部分のボタンの配列や数によってシングルブレスト (ボタンが縦一列に配置) とダブルブレスト (二列で配置) に別れます。 ボタン数はシングルなら1つから4つ程度、ダブルなら2つから6つ程度が一般的です。 これらも2つボタンとか3つボタンみたいに呼んで区別します。

 スーツの内側には インナー として ワイシャツブラウス を、首元には ネクタイリボン を飾りとして身につけ、足元は革靴が一般的なスーツ スタイル となります。 昭和 の時代にはこれに加え帽子を被るのが大人や 紳士 の嗜みですが、現在はすっかり見かけなくなりました。 秋冬は 防寒 に外套 (コートやオーバー) をスーツの上に着込みます。

 フォーマルな子供服では、折り衿のないジャケット (イートン) に男子用なら 半ズボン といったものもあります。 また男子学生の 制服 として用いられる詰襟服の学生服 (学ラン) の場合、上下共布でセットになっていますが、一般にあまりスーツとは呼びません。 日本では詰襟服とか学ラン、制服呼びが一般的でしょう。 同様の服は軍服が元となっていますが、こちらも軍服呼びが一般的です。

テーラードカラースーツとブレザーの違い

 スーツのジャケットとほとんど同じようなものに ブレザー があります。 違いは上下共布のワンセットかどうかで、例えばトップスが 無地 のジャケット、ボトムスが タータンチェック柄プリーツスカート みたいな学校制服に典型的な組み合わせは一般にブレザーと呼ばれます。 ただし上下同じ生地でも 学校 の制服はおおむねブレザーと呼ばれ、あまり厳密な使い分けがされるわけではありません。 スクールスーツとかスクールスタイルスーツみたいな呼び方がされることもありますが、あまり一般的ではないでしょう。

 ブレザーはスーツと比べるとカジュアルよりなため、例えば折り衿の縁にアクセントの が入る、胸のポケット部分にエンブレムがつく、ボタンがおおぶりで生地と異なる色、とくに金や銀といった装飾性の高いものが選ばれやすいといった違いもあります。 ただしデザインやシルエットがカジュアルよりであっても学校で用いられるものは正式な制服であり、生徒・学生にとっては冠婚葬祭をはじめあらゆる公的な場、格式の場でもドレスコード上は着用が認められる正装扱いとなっています。

 なお上下がつながって一枚になったものは ワンピース と呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年7月20日)
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