同人用語の基礎知識

デバンキング/ Debunking

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じゃあ宇宙人の住民票を見せてください!… デバンキング

 「デバンキング」(Debunking) とは、英語の動詞 Debunk (人や組織、思想などの正体を暴く) に ing をつけて現在進行形の言葉にしたもので、いわゆる 「オカルト」「スピリチュアル」 の嘘を暴き、嘲笑するような行為、それを行う人間などに対して使われる言葉です。

 本来の Ddebunk には、正体を暴露する、すっぱ抜く、白日のもとに 晒す、明らかにするなどの意味があり、欧米ではマスコミが政府の不正を暴くとか、犯罪行為を告発するなどの使われ方もします。 しかしこれが ing動詞化し、さらにカタカナ表記となり日本語化する中で、もっぱらオカルトの否定論者、さらには既知の科学の絶対主義者をあらわす使われ方をする場合もあります。

科学的見地からの否定ならともかく、オカルト同士の争いの場合も…

 宗教や魔術が広く信じられ、また社会に強い影響力を持っていた時代ならば、「そんなものは存在しないのだ」 との科学的アプローチからの実証主義に基づいた否定には、それなりの大きな社会的意義もあったでしょう。 しかし娯楽としてオカルトを楽しみ、また消費している人たちにとっては、「無粋な奴」「ネタマジレス」 といった、独特な意味がつけられる場合もあります。

 もっとも、オカルトを信じる人がごく少数であっても、場合によっては犯罪行為やテロなど、深刻な社会問題を引き起こす場合もありますし、正しい判断ができない人 (子供や知識のない人、あるいは精神的に追い詰められている人など) をターゲットにする新興宗教団体やオカルト団体はたくさんあります。 その都度きちんとした根拠を持って明確にオカルトを否定する人の存在は、オカルトが存在する以上、対立軸として必要でしょう。

 ただしオカルトには様々な ジャンルカテゴリ があります。 幽霊やお化けなどの心霊現象やスピリチュアル、魔術、UFO や宇宙人などの異星人、超古代文明、陰謀論、超能力や疑似科学、代替治療や未確認生物 (UMA)…。 これらは一見独立した存在かのように見えますが、それぞれが複雑に 絡み 合い、影響しあい、場合によっては相反する 概念 が同じものだとするような立場に立つ人もいますし、逆に外から見ると同じに見えるものが違っている場合もあります。

 デバンキングとされる人が科学者として科学的根拠にのっとって否定・反論しているのかと思ったら、自分が信奉するオカルト教義に相反するオカルト教義だから否定・反対しているだけのいわゆる ポジショントーク に過ぎない場合もあり、判断は難しいものです。 また極端すぎる科学礼賛も、それはそれで一つの信仰であり宗教でしょう。

健全な懐疑心を持ち、ロマンある娯楽として楽しむオカルト

 ネット の情報もそうですが、他人の意見を鵜呑みにしないことが大切なのでしょう。 それはオカルトの立場の人に対してもそうですし、反オカルト、すなわちデバンキングな立場の人や意見に対しても同じです。 まぁ 筆者 個人としては、オカルトの立場の人は辻褄の合わない話を必死にしなくてはならず、大変だなぁ…なんて思ってしまいますがw

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年11月18日)
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