なぜかアイドルや女優、声優らと結婚できる謎の職業 「一般男性」
「一般男性」(一般の男性) あるいは 「一般の方」 とは、男性の おたく が憧れ恋焦がれる女性アイドルやタレント、女優、女性声優と 結婚 できる憧れの職業です。 彼女らが結婚した際のニュース報道で、しばしば 「一般男性と結婚」 との情報があるため、「俺もその一般男性とやらになりたい」 と思うおたくは多いようです。
もちろんこれは ネタ としての話であって、現実に一般男性なる職業や階層があるわけではありません。 芸能関係のニュースで使われる文脈では、「芸能人ではない人」「著名人ではない人」 程度の意味でしょう。 しかし芸能人の結婚関係のニュースで良く見かける表現であるため、言葉遊びとして 「一般男性になりたい」 と表明する人は少なくありません。
また場合によっては 「自分も一般男性のはずだけどアイドルや声優と結婚できない」「ならば自分は一般ではないのではないか」 との疑問を 自虐的 なネタとして ネット で主張する場合もあります。
なお逆に男性アイドルや男性声優と結婚したい女性の ファン や 腐女子 が、同じ理由でしばしば使われる 「一般女性」 になりたいと表明する場合もあります。
なぜ芸能人や著名人と一般人を分ける必要があるのか
報道においてわざわざ結婚相手を 「一般の男性」「女性」 と述べる理由は、「相手は誰なのか」 といったファンらの興味関心に対して、「相手は一般の人なので、情報は出せません」 と対になった 概念 だからです。 ファンなら自分が 推す 芸能人や著名人らが誰と結婚するのか知りたくなったりもしますし、メディアも取材したいと考えるでしょうから、「少なくとも皆さんの知っている人ではないですよ」「だからこれ以上詮索しないでくださいね」「結婚式や結婚生活を公表するつもりもありません」 という、メディアを通じたアイドルや声優、タレント本人やその事務所側の意思表示やメッセージになっているのですね。
また好きが高じて ガチ恋・リアコ なくらい熱心なファンの方でも、名前を聞いたら顔がすぐ浮かぶ業界人や有名人と違い、一般の人ならば 「結婚は結婚として事実は受け止めるけれど、相手がどこの誰か分からない以上、無色透明な存在として無視」 することができ、ファン活動を続けていく上で大きな慰めになるかも知れません。 結婚や恋愛発覚を機に熱が冷めるファンもいますが、ファンを続けたいと考えているならば、無視できる存在の方が精神衛生上も良いでしょう (逆にあまり評判の良くない同業者や、同じ作品に出た共演者などだと、場合によっては激しいバッシングが生じることもあります)。
なお一般男性や女性であっても、それとなくプロフィールが紹介される場合もあります。 例えばIT企業経営者などがよく取沙汰されますが、それ以外にも大学時代の同級生とか、無名・下積み時代の友人、会社員の男性などが、人となりに触れる中でそれとなく紹介されたりします。
IT企業経営者などは、単に出会う接点が多いだけという気もしますが、しばしばお金持ちな印象もあり、なにやら 「金になびいた」 ような ネガティブ な印象を持たれがちです。 それに比べると同級生とか友人などは、顔が見えない中でも微笑ましい話として好まれる傾向があるようです。 もちろんこれらも、ファンの間から 「じゃあIT企業経営者になるしかない」「無名時代に支えれば一般人以下の自分でも結婚できますか」 といったネタとなる場合もあります。