人生、できるだけこうありたい 「ポジティブ」
「ポジティブ」 とは、積極的で明るく前向き、活発、あるいは肯定的、楽天的、楽観的、プラス思考、自信満々といった意味の言葉です。 英語の 「Positive」 がそのままカタカナ日本語として使われるようになったもので、日本では明治時代頃からそれなりに使われるようになっていたようです。
似た言葉にアクティブやアグレッシブ、俗語の フッ軽 などもありますが、これらの言葉がしばしば行動や振る舞いを指して使うことが多い傾向があるのに対し、ポジティブはより内面的な意味で使うケースが多いかもしれません。 対義語は ネガティブ となります。
そのまま 「ポジティブにいこう」 といった使い方もされますが、その他の言葉と併せた造語もたくさんあります。 例えばポジティブ思考といえば明るく前向きな考え方や姿勢をあらわしますし、ポジティブ・アクション (ポジアク) なら、社会的な問題や差別によって不利益を被っている人に機会を与え、その他の人と結果的・実質的な機会均等を実現する試みを指します。 またポジティブリストなら、リストアップしたもの以外を除外・禁止するといった意味になります。
ポジフィルムは写りもよく楽しみ方も色々
おたく に近いところでは、銀塩カメラで撮影する際に、現像で色や明るさがそのままの状態で映し出されるフィルムをポジフィルム (リバーサルフィルム) と呼ぶ使い方でもおなじみのものでしょう。
一般のカメラ用撮影フィルムの場合、オレンジ色で 色 が反転したようなネガフィルム (反転フィルム) が多いのですが、ややラチチュード (露光や 露出 の寛容度) がシビアではあるものの、おおむねポジフィルムは画質も良く、焼き付け (プリント) をしなくても写りが正確に確認できるので、商業 の世界でよく使われたり、コスプレ の撮影などでも使っている人は少なくありません。 またビューアーや映写機でスライドショーのように楽しむことができるのも大きなメリットです。
ポジティブとネガティブ、好ましいけど陥りがちなのは…
対人コミュニケーションにおいては、ネガティブよりはポジティブの方が好ましく受け取られがちでしょう。 やたらと悪い方に考えて落ち込むよりは、空元気でも明るく活動的な方がコミュニケーションも円滑になり物事も動きますし、貶されるよりは褒められた方が誰だって嬉しいでしょう。 それが相手であれ自分のことであれ、できるだけ明るい気分で過ごしたいものです。
ただし、やたら ノリ が良く前のめりだけれど能力がなかったり空気が読めないようなうるさいだけの人をポジティブバカと呼ぶなど、悪い意味で使う場合もあります。 とくに 意識高い系 のように、お調子者で口だけ達者で妙に自信やプライドだけは高く周囲を引っ張り回すような人は、避けられたり迷惑がられることもあるでしょう。 陽キャ や ウェイ系 も度が過ぎると疲れますし、何事もほどほどのバランスが大切なのかも知れません。