大ピンチを告げるドラの音…「ジャーンジャーン」
「ジャーンジャーン」 とは、意表をつかれ大ピンチに陥った人をあらわす言葉、あるいはそうした状況にあることを指す言葉です。 例えば不用意な発言などで ネット の ブログ が 炎上 (批判的な コメント が殺到する状態) してしまったり、その結果追い詰められた人を指す時に 煽る 感じで使ったりもします。
なおその際、「げえっ!○○」 というのを付け足す場合もあります。
「ジャーンジャーン」 元ネタは、横山三国志
元ネタ としては 「三国志」 となりますが、故事の類ではなく、漫画家、横山光輝 (1934年6月18日〜2004年4月15日) の作品、「三国志」(1971年〜1986年/ 潮出版/ 希望の友/ 少年ワールド/ コミックトム) において使われた、擬音や登場人物のセリフからとなっています。
「ジャーンジャーン」 は進軍や攻撃開始の合図に使う銅鑼(ドラ) の音の擬音で、作品中に幾度となく登場しますが、三国志名場面のひとつ、赤壁の戦いに敗れ逃げ出した曹操が、待ち伏せしていた関羽と鉢合わせした時に驚きのあまり発したセリフ 「げえっ! 関羽!」 と組み合わされ、「ジャーンジャーン げえっ!関羽」 としてしばしばネットなどで 「大ピンチ」 の比喩として使われるようになりました。 また 「ジャーンジャーン」 単独だったり、「関羽」 を他のもの (その時にふさわしい何か) に替えたりして使われるようにもなっています。
なお横山三国志がらみの言葉にはこのほか、孔明の罠 とか、「わわわ」「ふむう」「むむむ」「何がむむむだ」(李恢が馬超を説得する時に畳み掛けたセリフ)、なども、頻繁にネットや オタク の 界隈 で使われるものとなっています。 また 「げえっ!」 に近いものに、「げーっ 孔明!」(司馬懿のセリフ) もありますが、司馬懿の場合には 「孔明の罠」 が余りに有名なので、あまり使われることはないようです。