手に入れるまで、何が入っているかわからない…「闇鍋」 あれこれ
「闇鍋」 とは、戦中戦後の物資不足・食糧不足の時代に、日本のあちこちに現れた 「闇市」 の屋台で売られていた鍋料理です。 食べるものが乏しい中、食べられそうなものは何でも入れて作られていたこともあり、中には単なる雑草や食材に適さないゲテモノ肉などが入っていたなどの話があります。
その後これを 元ネタ として、複数人でおのおの一風変わった具材を持ち寄って 「食べるまで何が入っているのかわからない鍋」 を作り、それを暗闇の中でみんなでつついて食べるような料理、あるいは鍋パーティーが行われるようになります。 一般的にはあまり鍋料理に使わないような食材が選ばれることが多く、スリルを楽しむ余興、ちょっとした イベント のような料理となります。
鍋に適さない具材というと、りんごやみかんといった果物あたりが 定番 ですが、鍋どころか一般ではあまり食べないような珍味が選ばれたり、冗談が通じる仲間内の場合は食品と呼ぶにはギリギリすぎるもの、あるいは身体に害はなく不衛生なものでもないけれど物理的に食べられないもの、例えばかまぼこの板などを ネタ として仕込む場合もあります。
中身が分からない同人誌やガチャなどは…
これが転じて、表紙 からは中身が良くわからない ジャンル がごちゃ混ぜの 同人誌 を闇鍋本と呼ぶこともあります。 また ネトゲ において、キャラ や武器の アイテム類 がごちゃ混ぜ・同じ抽選確率で行われる ガチャ を 闇鍋ガチャ と呼んだりします。