同人用語の基礎知識

ざんね〜ん!!

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ご当地アイドル戦国時代を生き抜く… 「ざんね〜ん!!」

 「ざんね〜ん!!」 とは、何かの期待を胸を膨らませているような人に 「それは無理」「残念でした」 と 煽り つつ励ましたり明るくいじるような意味の言葉です。 言葉自体はごく 普通に 使われる言葉で意味も文字通りであり、ことさらに おたく用語 とか ネットスラング という訳ではないのですが、特定の文脈で使われる場合には、ある種のアイドル用語として認識されることもあるようです。

 言葉の 元ネタ としては、2003年7月に新潟を活動拠点として、地元のネギのPRのために結成されたいわゆる 「ご当地アイドル」(ローカルアイドル) のひとつ、Negicco (ネギッコ/ Nao☆・Megu・Kaedeの3名/ 他に卒業したメンバーも2名) が2013年5月29日に発売したシングル 「アイドルばかり聴かないで」 の曲中フレーズからとなります。

 ご当地アイドルらしく長年 「にいがた観光特使」 も務める Negicco は、当初は当時あちこちの自治体や農協・地場産業団体などが行っていたご当地アイドルやご当地PRアイドル、萌えおこし などと同等の存在として、JA全農にいがたが名産ネギ「やわ肌ねぎ」PRキャンペーンのために期間 限定 の4人組 グループ として登場しました。 しかし人気の高まりもあり活動は延長。 自主制作盤として 「恋するねぎっ娘」 をリリースしたり、NHK総合の音楽番組 「ポップジャム」 に出演して話題となるなど、他のプロモ用期間限定ご当地アイドルとは一線を画す存在になっていきます。

ゆるく地道に…自他ともに認める 「戦わないアイドル」

 その後も Negicco は地元の人たちや初期からの熱心な ファン から強い支持を受けますが、各地に乱立するご当地アイドル (「ロコドル」「ジモドル」 ブーム) の存在もあり徐々に埋没・低迷します。

 これは一つには、グループに大勢のメンバーを揃えそれぞれを競い合わせ人気投票によってセンターポジションを奪い合うような、いわゆる 「総選挙企画」 などを行わず、東京進出などの動きもなく、その結果あまりニュースバリューがなく大手メディアなどから注目されなかった点も影響しているのかも知れません。 しかしメンバー同士支え合って地道な地域活動を続けていたことで地元民やファンから評価され、徐々に頭角を現すように。

 いつしか 「新潟にねぎっこあり」 との独特の存在感を持ち、また人気音楽プロデューサー connieさんによる音楽性が高く Negicco の個性を活かすキャッチーな楽曲の魅力もあり、オリコンでTOP10に入るなど一躍全国区レベルの人気を博すこととなりました。 それに伴い、この 「ざんね〜ん!!」 も、残念 なことになっている友人らを明るくいじる時に使うフレーズとして使われるようになっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年2月10日)
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