同人用語の基礎知識

空中戦

トップ 同人用語 項目一覧 空中戦

華々しいけれど地に足がついておらず決定打に欠けると思われがち 「空中戦」

 「空中戦」(エアバトル) とは、軍事 の世界において、航空機などの航空戦力同士が空中で行う戦闘のこと、空戦全般を指す言葉です。 とくに戦闘機同士の空中戦は、お互いの機体背後を奪い合うためドッグファイト (Dog fight) と呼びます。 対義語は地上戦 (陸戦) で、こちらは戦車や歩兵ら陸上戦力同士が地上で戦うこと、その他に海上戦 (海戦) や海中戦、それぞれが組み合わさった空陸戦 (エアランド・バトル (ALB) などもあります。

 一般に空中戦は、敵の戦力をある程度無力化することまではできても、拠点の占領や敵指導者の捕縛・指揮命令系統の占拠ができない点で、最後の最後の決定力に欠けるものと見なされます。 最終的には地上戦力で最後の一撃を加えなければ決着がつかないものと考えられがちです。

 これが転じて、遥か頭上で戦うイメージや、地に足のつかない決定力に欠ける戦闘だとして、現場を無視した上層部同士の不毛な争い、上層部の机上の空論に基づく無謀な作戦や計画の現場への強要、あるいはデータに基づかず根拠のない思い付きの議論を空中戦と呼ぶこともあります。 また野球における長打合戦や、サッカーにおけるヘディングによる空中でのボールの奪い合いや競り合いを指すこともあります。

 選挙における戦術として、候補者や運動員が選挙区に密着し街角や集会を通じて有権者に直接支持を訴える選挙戦術 (戸別訪問 (現在は違法) を含む、いわゆるドブ板戦術) に対し、候補者の高い知名度やメディア戦略、チラシ やビラ配布などを中心とした戦術を空中戦と呼ぶこともあります。 ネット の時代となり、ネットを活用した選挙運動を含む場合もあります。

ネットの論争における 「空中戦」

 ネットにおける論争や バトル で、当事者同士がやり合うのではなく、それぞれの支持者や ファン信者 同士がやり合うことを空中戦と呼ぶこともあります。 また当事者が自分の支持者に相手や相手の支持者を攻撃するようにそれとなく仄めかしたり 煽る ことは 犬笛、それによって動く支持者を ファンネル と呼ぶこともあります。

 一方、当事者同士であっても、相手を直接名指しせずにぼかして批判したり言及することは 空中リプライ と呼びます。 ツイッター などの SNS で用いられるもので、宛先を明示せず空中に向かって行う リプライ の意味になります。 異なる場所で行う場外戦 (例えばツイッターで生じた論争や 炎上掲示板 で行うなど) もそう呼ぶことがあります。

Twitterこのエントリーをはてなブックマークに追加FacebookLINEGoogle+

関連する同人用語・オタ用語・ネット用語をチェック

(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年1月10日/ 項目を再構成しました)
破線
トップページへページの先頭へ

トップ
 旧同人用語メイン
 同人用語辞典 収録語 項目一覧表
 同人おたく年表
 同人関連リンク
 付録・資料
サイトについて
書籍版について
リンク・引用・転載について
閲覧環境
サイトマップ
のんびりやってます
フッター