一度は離れたけれど…でもやっぱり戻りたい 「復帰」
「復帰」 とは再び元に戻ることです。 「復帰勢」(復帰組) と呼ぶ場合は、何らかの ファン だった人がまたその対象のファン活動に戻ってくる、あるいはサービス・ゲーム の利用者が、一度は離れたものの利用を再開した状態を指して使います。 カムバック勢・組や出戻り勢・組とも呼びます。
一般に ファン歴 や活動・利用歴が古い人を 古参、新しく入ってきた人を 新参 とか 新規 などと呼びますが、復帰勢はしばしば古参でありながら中途参加の新規でもある、独特な存在と云えるでしょう。 復帰勢を迎える古参にとっては、一度は離れた仲間が戻ってきてくれたという喜びがありますし、新参にとっては自分が知らない古い時代を知っていたり、自分と同じ新参っぽい関わり方をしてくれる場合などは頼もしい仲間だと思えることもあります。
しかし一方で、変にこじらせた感じの復帰勢の場合、古参アピールはしつつも新しい情報には無知だったり不慣れで、単に マウント を取ったり古いやり方を押し付けるだけの、面倒くさい存在に感じられるかもしれません。
復帰前の 「離れ方」 が重要な復帰勢
復帰というからには、その前に引退なり離脱なり、いったんは対象物から離れたわけですが、その原因が受験や 結婚、妊娠出産、あるいは仕事が忙しい、病気で何もできなかったといった、「外」 にある場合と、「飽きたからちょっと離れていた」「ほかに 推し ややりたいゲームがあったから離れていた」 では、だいぶ温度感が違うでしょう。
前者の場合、離れている時も復帰したいと思っている対象に対する 愛 や情熱は失っていない場合も多いですし、むしろ外の原因がなくなり復帰ができたことで、以前と同じか、それ以上の盛り上がり方をする場合も少なくありません。
一方で後者の場合、他に興味関心を引く別のものがあらわれたらまた引退や離脱する可能性もありますし、しばしば前回離れた時に 砂かけ を行ったりその頃に一緒にいた仲間と決別あるいは関係が自然消滅していたりして、「そのうちまたいなくなるんだろうな」 という予感が覚えられやすく冷ややかに見られがちです。 もちろんこのあたりは人によりますしケースバイケースではありますけれど。
なおサービスやゲームの提供が終了する (サ終) の直前や当日に、一時的に復帰するだけのケースもあります。 一度は離れたけれど最後の最後だけは見届けたい、あるいは自分と同じように途中からいなくなった古い仲間と再会できるかもといった理由が多く、ある種の同窓会や卒業式のようになったりもします。 サ終寸前まで粘る場合はカウントダウンを行う場合もあります。 こうした人たちは送り人とか見送り勢、見取り勢みたいに呼ぶこともあります。