なくてもいいけど、あると締まる 「目次」
「目次」 とは、項目やタイトルなどの順番のこと、文書や書籍類の場合は 本文 に含まれる内容が章や節、あるいは独立した読み物として区切られている場合に、それぞれの章題や節題、読み物名 (作品タイトル) を順番通りに並べて記載したり、それぞれが何ページ目から始まるかを列記した一覧表となります。
一般的には書物の 表紙 (表題) の次あたりに置され、その文書や書籍類の中身をあらかじめ提示し、何ページ目から何が始まるのかを紹介する役割を担います。 英語のインデックスの他、索引や見出し、目録、メニューなどと呼ぶこともあります。
必ずなくてはならないと云うわけではありませんし、ページ数が少ない書籍類では省略することもあります。 しかしこれがあると本としての体裁が整いますし、表紙をめくってすぐに本文が始まるより、表紙 → 遊び紙 → 内表紙 (もしくは口絵) → 目次 → 本文 (扉) の方がリズム感もあって良いかもしれません。 とくにこだわりがなければ、なるべく入れた方が良いでしょう。
目次のページ数も、あってもなくても
コミケ などで 頒布 する 同人誌 をはじめ、書籍類を作る場合は 台割表 と呼ばれる本の設計図のような一覧表を作ったりしますから、ページ数はここで定めてから、正しい数字を目次に入れるようにしましょう。
ただしページ数が少なかったり、合同誌 などで複数人による本作りをしていてページ数がギリギリまで変動する可能性がある場合は、必ずしも目次にページ数を入れる必要はありません。 しかし 印刷屋さん に発注しての同人誌作りの場合、ノンブル入れ (各原稿にページ数を割り振ること) は必須ですし、台割表の添付を義務付けていることもありますので、その段階で入れることができれば入れた方が恰好がつくかもしれません。
目次に限らず、遊び紙や扉の扱い、巻末の 奥付 などなど、「本らしさを盛り上げる体裁」 は様々ありますが、いずれもこれがなくては本にならないというものではないので、自由に、自分が作りたいように本づくりすることが大切です。