要するに本の表紙以外の部分が 「本文」
「本文」 とは、書籍類の 「中身」 のことです。 ページ単位で見た時は、「版面」 とも呼びます。
ひとくちに 「中身」 といってもいろいろありますが、マンガ の本や文章本の場合、マンガ本編や小説そのもの (SS/ ショートストーリー) が掲載されたページや、それぞれの作品の表紙とも云うべき 扉 はもとより、目次 や 奥付、穴埋めのための フリートーク をはじめ、およそ全てのページが 「本文」 となります。
別の言い方をすると、表紙 以外の全てのページ、「面付け」 される印刷ページの全てが 「本文」 と思って良いでしょう。 なお 遊び紙 は、「ページ」 ではないので、本文としてカウントしません (ノンブル (ページ数表記) も打ちませんし、台割 (面付けのための本の設計図) も基本的に存在しません)。
紙の質やインキ色によって表情も一変
ところで 印刷屋さん への 原稿 の 入稿 に関しては、表紙用の原稿やデータに比べ、やや余裕がある (入稿日 が後になる) 場合が多いのが、この 「本文」 です。 これは表紙などが多くの 色 インキを使ったり、印刷 の作業に時間のかかる紙を使うケースが多いためで、「先に表紙原稿を入れてから、本文を入れる」 なんてケースも、締め切り に追われるサークルさんなどでは行っている場合が多いものです。
また、表紙をA社、本文はB社に依頼する…なんてことも可能です。 ただし製本のために一度どこかでまとめないといけませんし、料金はかなり割高となります。 ホログラムなど特殊な効果を表紙に使いたい時などに、たまにやっている人がいますが、やっぱりこだわりこそが本作りの楽しみですから、お金や手間の問題じゃないんでしょうね。
また 「本文」 部分に使う紙も、表紙などど同様、好きなものを選べます。 紙の種類と厚さ (連量) によって手触りや見た目だけでなく、本そのものの印象も一変する場合がありますから、凝りだすとキリがないですね。