ある程度の厚さのある同人誌なら、これがあると本が締まって見えます
「背表紙」 とは、本の 「背」 部分に誌名・書名・執 筆者 名や発行サークル名などがあるものです。
中綴じでは原則として存在しませんが、平綴じの場合は、厚みによってあったりなかったりします。 同人誌 の場合はページ数の少ない (厚みがない) 本が多いため、背表紙を持っているものはあまり見かけませんが、見映えがする上に本棚の整理に便利なので、ある程度の規模の同人誌を発行している場合、好んで発行物に入れている 同人サークル さんもいらっしゃいます。
印刷を依頼する場合、こちらで 色 などを指定して印刷所で入れてくれる場合もありますが、表1から表4まで繋がった長い大きな 原稿 (データ) として発注する場合もあります。 ページ数や紙の質、厚み (連量) によって、寸法が変わりますので、自分でやる場合には、ズレないようにきちんと入れるようにしましょう。 それ用の詳しいマニュアルや、規定の原稿用紙や容易に作成できる テンプレート を用意してくれている印刷所などもあります。
美しく入れるためには、作成者と印刷所 (製本所) との、技術と事前の連携が必要です。
ブ厚く立派な本の証でも
それにしても、継続的にシリーズものとして本を発行しているサークルさんなんかで背表紙に凝っているのを見かけると、それらを本棚に並べるだけでも貫禄や底力を感じさせてくれますね。
ちなみに コミケ のカタログにも背表紙がついており、本棚に並べると左から右へ、絵 がつながるようになっています。 だいぶ タイムラグ はあるのですが、ズラリと並べて背表紙を眺めるだけで、版権系 の 二次創作 の同人における人気作品の移ろいが感じられるようになっています。