同人用語の基礎知識

薄い本

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夏に薄い本が出るな… 「薄い本」

 「薄い本」 とは、主に 18歳未満禁止同人誌、すなわち 「エロ同人本」 を指す言葉です。 通常は マンガアニメ などの原作、元ネタ がある 二次創作パロディ の同人誌を指し、例えば 「夏に薄い本が出るな」「薄い本の画像ください」「何ですかこの薄い本」 などと使います。

 こうした言葉による隠語としての同人本の表現は昔からありますが、2000年代になり、頻繁に ネット などで使われるようになったのは、新しいアニメやマンガが登場し、そこに登場する キャラ が極めて魅力的で 萌える、人気が出ることが予想される場合に、「次の コミケ ではこのキャラの本がたくさんでるな」 などと、その人気の盛り上がりと波及を予想する形で賞賛する、独特の言い回しが流行したことにあります。

 春のテレビ番組改編期に始まった新しいアニメなら 「夏に薄い本が出るな」、秋なら 「冬に薄い本が出るな」 と云うわけで、素直に賞賛するのではなく、ちょっと斜に構えて魅力を分析するような表現になっているのが特徴でしょうか。 ただし必ずしも自分が好きだ、ファン になる…という意味ではなく、「このキャラはいかにも おたく が好みそうだ」「アニオタブヒ りそうだ」 といった、突き放したニュアンスを保つ場合もあります。

 なお 薄い=スマート と、多機能携帯電話端末、スマートフォンとをかけて、スマート本、略してスマ本と呼ぶ場合もあります。

こんなペラペラの本が、何で800円とか1,000円とかするんですか?><;

 一般的にコミケをはじめとする 同人誌即売会 (同人イベント) で 頒布 される同人誌は、ページ数も少なく、書店で日常手にする市販本に比べると、ずいぶんと薄いものです。 中には立派な 背表紙 がつくような分厚い本もありますし、多数の 同人作家 が参加する アンソロジー本合同誌 などのように、数百ページに達するような重厚なものもあるにはあります。 しかし イベント会場 で手にする本の多くは100ページにも満たないような数十ページ程度のものが多く、それと知らない人がみたらパンフレットに見える程度の厚みしかないものです。

 こうしたエロ同人誌を指す隠語のようなものは、面妖本 とか 蛍ピ必須本 などというものもありますが、「薄い本」 が単独でネット (ネトラジや 掲示板 など) で使われるようになり、前後の脈絡を知らない人が、エロ以外の同人誌全般を 「薄い本」 あるいは 「薄くて高い本」 と呼ぶ場合もあります。

 直接の関連性はないものの、その昔、「ビニール本」(ビニ本) というのがありましたが、本のシルエットはこれと全く同じです (1980年代、これらビニ本に対しても 「薄い本」 と同じ、あるいは非常に良く似た表現がされていました)。 用途が近いと装丁も同じものになるのでしょう (かつては自販機で同人誌 (ただし 海賊版) が売っていた時代もありましたし)。

 同人誌を見たことがある人には 「薄い本」 はピンとくる表現ですし、同人 の界隈ではそうした言い回しは昔からありますから、その後は一概には云えませんが、非常に分かりやすい非エロ本をも含む同人本全体を指す隠語としても使われています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2010年7月5日)
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