元作品・本編が出る前に本が出る 「先行本」
「先行本」 とは、何らかの アニメ や ゲーム の 二次創作 において、その元となる一次作品が世の中に出る前に、先行情報などを頼りに先に作ってしまう 同人誌 のことです。 フライング (他の意味もあります) と呼ぶこともあります。
例えば新しいアニメやゲームが企画・制作されると、実際に放映したり販売される前に、アニメ雑誌やゲーム雑誌に 「今こんな作品を作っている」「設定 はこんな感じ」 といった先行情報が掲載されます。 まったくの新作ならともかく、アニメの新シリーズとかゲームの続編となる ナンバリングタイトル の場合、既存作品の ファン は大勢いますし、新シリーズや続編の内容や 雰囲気 もおよそ予想がつくでしょう。
そこで発表された先行情報の限定的な情報だけを頼りに、「たぶんこうだろう」 という予想で二次創作を先に作ってしまうケースが良くありました。 内容的には 「こうなるはずだ」 といった予想や考察もあれば、「こうなって欲しい」 みたいな希望的観測を想像力を働かせて形にするものもあります。 コミケ などは サークル参加 の申込時期と実際に開催される時期に数か月の ラグ がありますから、もっとも 「旬」 な時期に本を出せるメリットがあります。
あくまで 「ネタ」 としての作り方が良さそうです
一方で、実際にアニメ本編の放映やゲームの販売が始まると、当然ながら予想が外れ、元作品とは似ても似つかない作品となってしまうケースもあります。 そもそもまだ作品に触れてもいないのに、ファン活動の一環としての二次創作や ファンアート を先に創ってしまうと云うのもおかしな話です。
結果的に出来上がる同人誌は作品を見ずに見た目だけで創った思い込み本、エアプ が創った勘違い本と同じになりますし、こうした本を苦手とするファンも多く出ることとなります (とくに カップリング でいわゆる顔カプ (見た目だけで 解釈 したり、そのキャラとは何の関係もない自分の好きな解釈を当てはめただけのもの) になりがちで、忌避感情も強くなるでしょう。
先行本を創る場合は、あくまで先行で描いたもの、ネタ として描いたものだとの十分な注意喚起が合った方が良いでしょう。 まぁキャラの性格より シチュエーション 寄りの モブ姦 の エロ なら、別にキャラの見た目がそれならそれでええやという人も結構いたりはしますけれど。