「コミケ」 などの禁止事項をことごとく突破する迷惑行為 「フライング」
「フライング」 とは、同人誌即売会 において 一般入場 より早く、またあまり並ばずに 会場 入りが可能な サークル入場 を行う人が、入場時間のずっと前から入場口に 待機列 (行列) を作ることです。 サークル入場は、サークルスペース の準備や設営などに時間がかかるため、そのぶん入場方法に配慮がされている訳ですが、「買い物」 のためにこれを悪用し、さらに少しでも早くと列をなす格好です。
一般入場者が並んでいるそばで有利なサークル入場口に行列を作ることにより、まじめな参加者の目にも入りやすく、とにかく評判が最悪に近いルール違反と云えますね。
またこうした人たちは、しばしばサークル入場のための サークルチケット を不正な手段で入手し (オークションなどで手に入れたり、同人サークル としての実体のないままサークル申し込みをする ダミーサークル など)、あげく場合によっては開場となった途端に猛ダッシュ、走り屋・男津波 となって会場内を走りぬけ、お目当てのサークルに突撃したりもします。
コミケなどで厳重に禁止されている行為に、一般入場者による 徹夜組 (徹夜で並ぶ) というのがありますが、これと同じ、もしくは極めて近い行為をサークル入場で行う訳で、もはやマナー以前のお話、人品骨柄が卑しく深刻な トラブル や事故を招きかねない、まさに禁止行為の百貨店です。
こうした行為が目に付くと、雰囲気も悪くなって行きます
こうしたルールを無視した 「抜け駆け」 を行う人がいると、「やったもん勝ち」 とばかりに他の参加者もつられる可能性があります。 また イベント の 主催者 の側も毅然とした対応をそのつど一所懸命にやってはいるものの、裏をかく無法者を相手に全てを防止したり力ずくで取り締まったりできるわけでもありません。 結果、まじめにルールを守っている参加者が損をしたと感じたり、それを止められないイベント主催者側に不満を抱いたりして、軋轢を生むことにもなりかねません。
さりとて、強権的に力ずくで取り締まりをした結果、現場 が混乱したり、暴力事件などに発展した場合、その結果責任を負うのも最終的にはイベント主催側になってしまいます。 どのような形にしろ、イベント主催側、あるいは参加者にとっては、これらの行為やその禁止は、何の得にもならないんですね。
こうした行為は絶対に行ってはいけません。