カレンダーとにらめっこしてる間にペンを入れろ! な 「入稿日」
「入稿日」 とは、印刷所 などに 同人誌 用の マンガ や イラスト、SS などの原稿を入れる (入稿) 期限、いわゆる 締め切り のことです。 ニュアンス は違うものの、同じような意味で使われる言葉に、「発送期日」「入稿必着日」 などもあります。
印刷屋さんによって 公式 にアナウンスされる日付のほか、それまでの 同人サークル と印刷屋さんとの付き合いの度合い、自分以外の他の印刷物の発注の量や忙しさなどの変化、発行する 部数 の調整などから、ギリギリになって個別に遅延対応の 設定 をしてもらえる場合もあります。 いずれにせよ、その日までに原稿が完成しなければ 印刷 は行えず、コミケ などの 同人イベント に合わせた 新刊本 なども間に合わない (いわゆる 落ちた 状態) となります。
なお繁忙期を避けた入稿、あるいは早期入稿に対し割引設定を行っている印刷屋さんもあります。 この場合には、入稿日が複数ある場合もあります (早期入稿割引入稿日と、通常入稿日など)。
郵送や宅配便での入稿前提の場合、ギリギリで多少時間に余裕がでることも
なお郵便や宅配便などで原稿を発送する場合、「この日に投函、発送手続きをすると間に合う」 という 「目安」 を設定している場合もあります。 例えば大阪の印刷所で原稿を受け入れている場合、同じ大阪や関西地域なら前日、北海道や九州などなら2日前まで、土日をはさむと週末はカウントせず2営業日+土日2日間で4日前まで、といった感じです。 ただし何らかの外的要因 (台風や災害などで到着が遅れる、郵便事故 が起こる、など) があった場合、その対応はまちまちです。
その日までの消印や発送記録があれば、仮に到着が遅れても頑張って対応してくれる印刷所もあれば、ガンとして受け付けない印刷所もあります。 中には 「頑張りますが現時点ではなんともいえない」 などと、印刷できるのかできないのかわからない印刷屋さんもいます (イベント当日まで分からなかったり…)。 遠隔地の印刷屋さんを利用すると決める場合には、値段や印刷のクオリティだけでなく、こうした締め切りへの対応も念頭に入れておくのが良いでしょう。
また結果的に郵便・宅配便での入稿を受け付けている印刷屋さんは、こうした 「不測の事態」 を予想して、多少の時間的猶予を持っている場合があります。 どうしても間に合わない…あと1日あれば…なんて時には、相談してみるのも手でしょう (あてにしていてダメになるケースもありますから、本当に最後の最後の手段です、また印刷所に迷惑をかけるのはやめましょう… ><)。
なお郵便や宅配便が間に合わない場合、車や電車、場合によっては新幹線や飛行機などを使って自分で印刷所に直接原稿を持参して入稿する場合もあります。 直接入稿、持ち込み などがそうですが、経費削減のため実店舗を持たない一部の オンデマンド印刷 などでは、オンライン入稿 のみ受け付けていて、持参や アナログ入稿 をやっていない場合もあり、この場合は結果として余裕や遅延は一切行えない場合もあります。 ただしその分、最初からかなり遅め、ゆとりのある 「入稿日」 の設定となっている場合もあります。
表紙入稿日と本文入稿日
カラー印刷や厚紙への印刷は、通常紙への モノクロ 印刷より時間がかかるので、多くの場合カラー印刷を厚紙に行う 表紙 と、モノクロの 本文 とで入稿日、締め切りが分けられている場合もあります。
十分に余裕のある入稿なら一緒に入れても良いのですが、ギリギリになってしまった場合、「表紙のデータだけでも先に入れてください」 になるわけですね。 最初から2つの入稿日を指示している印刷屋さんもあれば、同時入稿 が無理になってきた段階で、2つの入稿期日を教えてくれる印刷屋さんもあります。 締め切りがきつくてパニックになる前に、落ち着いてきちんと連絡をとるようにしましょう。