商業誌でも同人誌でも、いずれにせよドキドキものです
「持ち込み」「原稿持込」 とは、一般的にはプロを目指すアマチュアマンガ・小説作家などが、商業誌の編集部へ自作品を売り込むために持って行く事を云います。 普通は1度や2度では原稿を預かってもくれず、いくつかの編集部を回ったり、編集者のアドバイスで修正や加筆をしてもう一度持ち込んだりを繰り返す場合が多いですね。
何度か持ち込んで顔なじみになったり、原稿を預かってもらえたりすると、それなりの担当者的な編集者も出来ますし、親身なアドバイスや他の漫画家のアシスタントの口を紹介してくれたりするようにもなります。 ただし極めつけの実力勝負の世界なのが新人マンガ家デビューの世界。 そうそう甘いものではないのは覚悟しておいた方がよさそうです。
コミケまであと○○日しかないのに、原稿がやっと今日できた! ><
いわゆる 同人 の世界では、印刷屋 さんへの 入稿 が最終の 締め切り ギリギリになり、郵送や宅配便でも間に合いそうもない時に、自分の “足” で滑り込み 入稿 するのを指す場合もあります。 直接入稿 とも呼びます。 大抵は深夜、睡眠不足状態で高速道路をすっ飛ばすようですが…。
ところで商業誌編集部への持ち込みはともかく、同人における印刷屋さんへの原稿持参は、最終的な印刷の打ち合わせが実物の原稿を前に行えるなど、せっぱ詰まった時の滑り込み以外にもそれなりのメリットがあります。
作者 の住まいと印刷屋さんの所在地が必ずしも近くであるとは限らないのですが、せっかく オフセット印刷 などを利用して安くはないお金を掛けて創る 同人誌 ならば、より良い本にする為のひと苦労として、時間に余裕のある時に一度くらいは訪ねるのも面白いでしょう。
持ち込み者用に机や部屋を用意する印刷業者さんも
良心的ないくつかの印刷屋さんでは、こうした持ち込みを歓迎していて、入稿直前の手直しの為に、同人サークル の為の作業机を用意してくれている所もあるようです。 直接印刷を行う人と必要に応じて打ち合わせしながらの作業ですから、これほど心強い事はありませんよね。 まぁ普通は、あるのが当たり前な施設ではあるんですが… (出張 校正のできない印刷所なんて、出版社など業者相手の印刷屋さんではまず考えられんものなぁ…)。
ちなみに我がサークル 《ぱら☆あみ》 では、オフセット同人誌 Vol.1 の入稿が間に合わず、東京から名古屋の印刷屋さんまで、締め切り当日朝の新幹線で滑り込んだ事があります… (大須 に多少立ち寄れたものの、ほぼトンボ帰りでした…)。
現在もうちの締め切り間際の攻防は似たようなものですが、Vol.2 以降は広島の印刷屋さんに頼んでいるので、さすがに持ち込みは避けるようにしています。 丸一日潰れる上に、寝不足で切羽詰った顔つきで乗るから他の乗客にも迷惑、あげく往復で5万円弱の交通費が掛かりますしね… (^-^;)。