表紙と本文、全ての原稿を同時に入れる 「同時入稿」
「同時入稿」 とは、同人誌 用の 本文 (マンガ や イラスト、文章などの、中身の 原稿) と、表紙 用の原稿を、まとめて同時に 印刷所 に 入稿 することです。
締め切りに余裕を持って
印刷所に オフセット印刷 などで同人誌の製作を依頼する場合、表紙と本文とでは、入稿日 が異なるケースがあります。 表紙はしばしばカラー印刷だったりしますし、印刷する紙が特殊な美術紙だったりすると、印刷に時間や手間がかかり、本文より早めに着手しないと間に合わないケースがあるからです (「本文は後で大丈夫」 というより、「表紙は先でないとマズイ」 みたいな感じです)。
本来はどっちも早めに 完全原稿 を完成させ、同時に入稿するのが望ましいのですが、締め切り が厳しくてギリギリになると、「とりあえず表紙の原稿だけでも先に入れてください」 なんて状況になります。 転じて 「同時入稿」 は、そういった 「切羽詰った分割入稿」 をせず、時間的にゆとりを持って入稿するといった意味を持っている場合もあります。
実際の印刷業務では、表紙と本文は全く違う印刷の工程を経ますし、同時に入稿するメリットはあまりないような気もしますが、期限ギリギリに細切れで入稿する人より、ちゃんと締め切りを守って余裕を持って入稿してくれる サークル の方が当然印象は良いものです。
あまりに締め切りギリギリで、「とにかく印刷してくれればいい」「間に合えばいい」 なんて態度だと、いくら印刷屋さんからみて大事な客とは云え、「もっと時間があれば手を掛けてより良い印刷になるのに」「本になる前にチェックもしてもらえるのに」 と残念に感じることもあるようですし、「同時入稿」 をするしないに限らず、余裕を持った入稿をしたいものですね。
なお夏冬の コミケ 前の繁忙期をずらして入稿すると、印刷代が割引になるお得な フェア などをサービスとして行っている印刷屋さんもあります (コミケ合わせの入稿、フェア利用の入稿では同時入稿が必須、みたいな制限がある場合もあります)。 サークルの大半は 赤字サークル なんて云われますが、工夫で無駄な出費は極力避けて、賢い イベント の参加ができると良いですよね。