締め切り守れませんでした… 「落ちる」「落とした」
「落ちる」「落とす」「落とした」 とは、要するにタイムアップ、時間切れ、原稿 が 締め切り に間に合わず、同人誌 などのページに穴を開けてしまうこと、あるいは 新刊 が完成できなかったような状況のことです。
言葉としては文芸の 商業出版 の世界で使われるようになって定着した言葉のようで、マンガ などの原稿でも、間に合わなかった場合には 「落としてしまった」 などと表現しますね。 商業雑誌や 合同誌 などへの寄稿では、作家が原稿を落とすと 編集 は真っ白いページのまま本を出すわけにもいかないので、替りの完成した原稿 (完全原稿) を挿し込んで間に合わせることになります (「面付け」 などをしていると、ページを減らすだけでは対応できない場合もあり、結構大変です)。
また ネット などの接続を切る場合にも、落ちる と表現する場合があります。 こちらは 「パソコンの電源を落とす」 すなわち回線を切断して通信を終了します、もう寝ますみたいな意味になります。
落ちたと思ったら落ちてなかった…? 睡魔・悪魔のささやきとの葛藤…
本来原稿を 「落とす」 というのは、あってはならないことです。 「合同誌」 などではその本を作っている人みんなに迷惑をかけることになりますし、仮に 個人誌 で自分だけの本だとしても、オフセット本 なら印刷所に迷惑をかけますし、コピー誌 であっても、最終的には楽しみにしてくれている 読者 や ファン を裏切ることにもなります。
また サークルスペース を取ったのに、出すものが既刊本ばかりだったり、あるいは何もない状態だと、新しい本を出せていたのに抽選に落ちてスペースの確保ができなかったよそのサークルさんにも、申し開きができません。
しかしギリギリにならないと筆が進まない…なんて人も多いものですし、予定通り進捗しないのもよくある話です。 またたった一度 「落とす」 ことで、それまでの自分の緊張の糸が切れ、そのまま筆を折る (マンガなどを描かなくなってしまう) なんてケースもありますから、思いつめない程度でしっかり努力するのが良いかも知れません。 「締め切り」 を守る自信がないのなら、合同誌などへの寄稿は避けるのも賢明な判断です。
なお本が落ちた時に、そのお詫びとして、ごめんなさい本 なんかを、無料本 として配布するケースもあります。 また ペーパー などでお詫びと言い訳を書き連ねてスペースで配布するなんて人も結構いますね。
「締め切り」 を守り、落とさないための確実な方法
こっちが聞きたいくらいです。