お知らせしたり謝ったり…「ペーパー」
「ペーパー」 あるいは 「同人ペーパー」 とはそのまんま 「Paper」 つまり 「紙」 のことですが、同人 の世界でわざわざ 「ペーパー」 と呼ぶ場合には、一枚ものの簡便な印刷物、無料配布の チラシ のような意味となります。
良くあるパターンでは、同人サークル が次回作やイベント参加予定の 告知、近況や 通販 などの情報をまとめたり、イベント の 主催者 がイベント告知を行うために作る インフォメーションペーパー があります。 またサークルが 頒布 していた 新刊 が 完売 してしまった時とか、締め切り に間に合わず本ができない、落ちてしまった 時などに、訪れた人や 待機列 にいた人たちにお詫びとして配る 「お詫びペーパー」 なども後にはお馴染みになりました。
チラシ、ビラ、フライヤー…様々な呼び方がある 「ペーパー」
通常こうした一枚 (ペラ) ものの印刷物は、チラシ (配って散らすことから、散らし → チラシになった) とかビラ、フライヤー、学校ではプリントなどの呼び方もしますが、同人の世界ではペーパーという呼び方が非常に多いですね。
形状やサイズ、内容は色々ですが (大きな紙に 印刷 して複数回折って本のようになっているものもある)、どれも基本的には同じものを指す時に使う、同じような意味の言葉となります。 なお 印刷屋さん のチラシなどはペーパーとはあまり呼びませんが (立派な冊子状態になっているものも多い)、営利目的の 商業 チラシ以外のものを、ペーパーと呼んで区別するようなケースもあります。
明確な基準はないので、好きな言葉を使うと良いでしょう。 場合によっては、1枚の紙に内容を出力し、その紙を折って簡便な本にしたもの (折本) も、ペーパーの一種とすることもあります。
フリーペーパーって?
なお 「フリーペーパー」(フリペ) と呼ぶ場合には、無料の雑誌、小冊子のような意味で使われるケースが多く、一般的には 「ペーパー」 とは呼びません。 「フリーのペーパー」 ではなく、「フリーペーパー」 という名称の印刷物とその配布方法のことと考えるべきでしょう。
こちらは元々 「無料新聞」「無代紙」 のような扱いで海外で広まっていたもののアレンジ版で、日本でも当初はそうしたものや、一枚もののチラシのようなものが多かったのですが、広告をまとめた小冊子に記事をつけるようになり (フリーペーパーマガジン)、独自の形に進化。 「フリーペーパー」(略して 「フリペ」) などとネーミングされ、1990年代からは日本独自の、もうまるで別物となっています。