意外に役立つチラシが満載、「チラシ置き場」
「チラシ置き場」(チラシ置場) とは、同人イベント が開催されている 会場 の入り口付近などに、その イベント の 主催者 が用意した チラシ や ペーパー を配布するための置き場所のことです。 「チラシスペース」 とも呼びます。 またしばしば利用者らがたくさん訪れるので、女性用トイレと並び、俗に 最大手 などと呼ばれることもあります。
チラシ置き場の例 |
イベント会場でのチラシの扱いについては、サークスペース (SP) となる机の上にうず高く積まれたチラシの束、いわゆる チラシの山 があります。
一方、こちらの 「チラシ置き場」 の場合は事前に配布されるのではなく、自分が欲しい情報の掲載されたチラシやペーパーを置き場のスペースから探し、自らが選んで持ち帰るスタイルとなります。
またチラシをもらうための利用とは逆に、他のイベントの主催者や、情報発信を行いたい 同人サークル や個人が、自分たちの インフォメーションペーパー を置くために使ったりもできます。 こうした場所は、イベントが開始される前に片づけられることの多いチラシの山と違いイベント終了までその場所が維持されるケースが多く、一般参加者も見たり利用することができるのも特徴でしょう。
利用方法や配布のための手続きはイベントによって様々です。 事前申し込みが必須のイベントもあれば、当日イベント主催者側に申し入れてスペースに置かせてもらう場合もあります。 またイベントの他にも、書店委託 を行っている同人ショップの店内の一角にそうしたコーナーが設けられたり、同人 の世界以外でもレコード店やCDショップ、ライブハウスや音楽関係施設でスペースが作られる場合もあります。
ネットがない時代は、重要でほとんど唯一の情報発信基地の役割も
現在は ネット も普及し、個人やそれに近い規模の団体が、気軽に不特定多数へ向けて広く情報を発信することができる時代です。 しかしネットがなかったり、まだ十分に普及してない時代には、こうした 「チラシ置き場」 は情報発信の場所として、とても大切で重要なものでした。
チラシの内容は、印刷屋さん の広告や、新しい アニメ や ゲーム の宣伝、広告、同人ショップの案内などが多いのですが、小規模なイベントの開催予告などは発表する場所がほとんどなく (一部のコミック雑誌や 美少女コミック誌 などに、読者 投稿 の形で掲載するスペースがある場合もありましたが)、とても貴重なものだったと云えるでしょう。
またネットが普及してからも、オフセット印刷 が安価となりチラシや フライヤー の 印刷 が手頃になったこと、「紙でしか伝えられないこともある」 との存在価値も依然としてあり、全体としても配布されるチラシの量は増える傾向にあります。