そんなものはチラシの裏にでも書け!
「チラシの裏」(チラ裏) とは、他人に見せたり読ませたりするような内容のものではない、くだらない文章 (単なる愚痴やぼやき、独り言など) や、あるいは技術的に下手くそな文章や イラスト という意味です。
ネット の 掲示板 における 煽り の レス で、「そんなくだらないこと、個人的なことはここに書き込まず、チラシの裏にでも書いてろ」 と他者に対してよく使われるフレーズですが、一方で 「人にお見せできるような文章やイラストではありません」「自己満足です」 といった謙遜、自嘲的な意味で、「チラ裏ですいません」 などと自分のレスの前置き、後書きとして使う場合もあります。
チラシ とは、1枚もの (ペラもの) 、もしくは数ページ程度の体裁の広告宣伝、告知 用の簡便な印刷物のことです。 ビラや フライヤー とも呼びます。 代表的なものは、新聞の朝刊に折りこんで配達される折り込みチラシやポストに投函 (ポスティング) される投げ込みチラシなどがあります。 これらのうち、表面となる片面が 印刷 されただけで裏が白いものを 「イタズラ書き」 のためのクズ紙やメモ用紙として利用するケースが多かったので、こうした言い回しは昭和の時代からありました。
ここはお前の日記帳じゃねえんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な!
r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/ >::::::::::ヽ . 〃 ヽル1'´ ∠:::::::::::::::::i i′ ___, - ,. = -一  ̄l:::::::::::::::l . ! , -==、´r' l::::::/,ニ.ヽ l _,, -‐''二ゝ l::::l f゙ヽ |、ここはお前の日記帳じゃねえんだ レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_ !:::l ) } ト ヾ¨'7"ry、` ー゙='ニ,,,` }::ヽ(ノ チラシの裏にでも書いてろ :ーゝヽ、 !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、 ,i:::::::ミ ::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{ __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ ::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ , な! :::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::/// :::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
チラ裏AA |
その後 パソ通 の時代に 「ゴミ 発言」 や TPO をわきまえない 馴れ合い を表す ネットスラング として登場し、よく使われるように。
さらに インターネット の時代となり、独りよがりで自己満足的な 書き込み、意味不明な 自分語り のような個人的書き込みなどを、「ここはお前の日記帳じゃねえんだ チラシの裏にでも書いてろ、な!」 といったフレーズで煽るスタイルが確立。
さらに前後して煽り用の アスキーアート (AA) なども登場し、そのままの使い方、意味で広まることになりました。
ちなみにチラシ自体はその後両面印刷が主流となり、現在はある程度のサイズがあって裏が白いチラシなどはほとんど存在しない状態になっているといって良いでしょう。 また片面印刷のチラシがあっても、紙が極限まで薄くなっていて、印刷面が裏写りしてイタズラ書きにもちょっと不自由する感じです。
筆者 が子供の頃は、裏が印刷されていないチラシが結構あり、そうしたチラシが新聞にたくさん折り込まれていると喜んだものです (逆にスーパーマーケットなどの ダブルトーン の印刷がされた両面刷りの光沢紙のチラシなどは大嫌いでした)。 今はメモ用紙や無罫線の無地パッド、それと同等の使い方ができるコピー用紙なども安く販売されて手軽になっていますから、そうしたもので喜ぶ子供も少ないのかも知れませんね。