せっかくアニメを録画してるのに…「字幕攻撃」
「字幕攻撃」 とは、テレビの アニメ や映画などの放送の最中に、臨時ニュースやプレゼントの紹介、他番組の予告などが、画面に字幕 (テロップ/ TelOP/ 画面に重なる形で表示される文字) として表示されてしまうことです。 その番組を楽しみに見ている人、録画などを行っている ファン にとっては大迷惑なので、「字幕攻撃」「テロップ攻撃」「速報攻撃」 と呼ばれるようになりました。
言葉としては ビデオデッキ が普及してから おたく の間で使われるようになりましたが、2000年代になり、より強烈な言い回しである 「テロップテロ」「速報テロ」 や 「字幕テロ」 といった表現も登場、広く使われるようになっています。 もちろん災害警報などは放送するのが放送局として当然の義務ですし、テレビ局側でも好き好んでイジワルでやっているわけではないのでしょうが、よりによってこのタイミングで流すことはないだろう…なんてケースもあり、しばしば問題や話題となります。
なお番組が中断し、臨時特別番組が流れる レベル の大事件ですと、「ただ邪魔だ」 とまでは言えなくなりますし、バラエティ番組などと違いアニメなどは再放送がされる場合もあるので (されない場合もあり、その場合は激怒ですが)、諦めがつく場合が多いものです。
時間が経つと、それはそれで良い思い出になったり…
筆者 は 「宇宙戦艦ヤマト」 などのアニメをカセットテープで録音したり、8ミリシネカメラ (8mm映画) でテレビ画面を撮影する形で記録するなど、ビデオが登場する以前を知っている人間です。 その時代にも、8ミリ映画のフィルムの形でアニメや映画などが販売されていましたが、現実的に購入できるような価格ではありませんでした。 初ビデオデッキはアニメ 「ダーティーペア」 を録画したくて購入したのですが、その頃にはレンタルビデオショップなども登場し、アニメや映画などがテープの形で販売されるようになっていました (こちらもすごく高かったです…)。
しかしその後、状況は一変。 LD (レーザーディスク) が登場し、DVD が登場。 さらにその中古も出回るようになると、「再放送がいつあるかわからない」(次にいつ見ることが出来るかわからない) とか、「ものすごく高価なソフトを買う必要がある) などはあまり問題点として感じられなくなって、むしろDVD化などされない録画に紛れ込んだ放映当時のテロップとかCM、その前後のどうでも良い番組 (ニュースやミニ番組など) にこそ、価値を感じたりもします。
「作品」 を 「作品」 として記録したい場合、確かに字幕は邪魔ですし迷惑なものですが、それはそれとして思い出になる時もいずれ来るという感じでしょうか。 もっとも、中学生から高校生あたりですと、お小遣いも少ないですし先のことなど考えられないので、やっぱり怒り心頭って感じなんでしょうけれど。