田中角栄の娘の名がなぜかお祭りスレで乱舞 「記念眞紀子」
「記念眞紀子」 とは、記念カキコ のダジャレ、似たような文字列によるもじりのフレーズです。 大事件や大規模な 炎上 などが起こり ネット の 掲示板 が お祭り状態 となると、「野次馬として来ました」「記念に レス します」 といった意味で一言だけ スレッド に 書き込む 形で使われます。
似たようなものに、カキコ をパピコにした 記念パピコ もありますが、記念カキコともども、使い方や意味はおおむね同じです。 また眞紀子をカタカナ書きした記念マキコもありますが、それが誰を指すのかでは一部判然としない部分もあります (後述します)。
ニュース系の板でよく使われる 「記念眞紀子」
記念眞紀子の 眞紀子 は、第64〜65代総理大臣 (1972年7月から1974年12月まで) を務め、昭和を代表する総理・政治家の一人とされる田中角栄の娘である、田中眞紀子議員の名前から来ています。 1993年に無所属で立候補して当選、その後自民党入りし、要職を歴任。 父親譲りとも云われる独特の語り口で所属政党である自民党を厳しく批判するなど人気を得た政治家でしたが、一方で毒舌が過ぎて舌禍や様々な トラブル を起こし、何かと注目を集める存在でした。
その後国民から高い支持を得た小泉純一郎首相の元で目玉人事として外務大臣を務め、ご意見番的なポジションから一躍政治の中枢に躍り出ましたが、様々な問題が生じて2002年に更迭され涙の辞任。 さらに公設秘書給与の流用疑惑で議員辞職に追い込まれ、2003年に自民党を離党することに。 しかし同年選挙で返り咲いた後は議員を続け、自民党離党後に所属していた民主党会派の流れもあり2009年に民主党に入党することになりました。
これらジェットコースターのような経歴の中で、政治系の掲示板では毀誉褒貶含め何かと注目を集めており、中でも議員辞職や自民党離党は大きなニュースであったため、主にニュース系の板の速報に対するスレッドで、この記念眞紀子が前後して使われるようになっています。
ちなみに カキコ のコ部分が女性名の子と相性が良いのか、記念〇〇コ のパターンはいくつかありますが、とりわけ記念眞紀子同様に政治ネタの話題が多いニュース系の板では、似たような時期に政治問題となった女優の江角マキコさん (2004年3月の国民年金保険料の未納騒ぎ) をもじって 「記念マキコ」 なども一時流行りました。 ただしこのマキコが眞紀子のカタカナ書きだった可能性もあります。