同人用語の基礎知識

ノンデリ

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無神経で相手の気持ちが分からない言葉や人 「ノンデリ」

 「ノンデリ」 とは 「ノンデリカシー」(Non Delicacy) の略で、デリカシーがないとか欠けることです。 「デリカシー」 とは英語の 「デリケート」 の名詞形で、細かな心配りや配慮、繊細な感情や気分などを意味します。 ノンデリはそれがなく、無神経や鈍感、浅慮の他、不用意や不注意、相手の気持ちや空気が読めずに気が利かない、といった意味で使います。

 単にそのままの形で使うこともあれば、「ノンデリ発言」「ノンデリ男」 といった感じで何かに接頭し、人の言動やそうした振る舞いをする人そのものを指したりします。 とくに一般に センシティブ な扱いを受ける話題、例えば人前で相手や誰かのプライベートな話をあけすけにする、相手が悩んだり傷ついている話題に不用意・中途半端に触れてしまうなどは、デリカシーに欠けるものとして ネガティブ に受け取られ、また嫌われるものでしょう。 そこに悪意のあるなしは関係がなく、相手を傷つけたり傷口に塩を塗るような言動がだめだというわけです。

 言葉そのものはそう新しいものでもないのでしょうが、2021年以降あたりから ネット で見かけるようになり、その後は若者言葉として定着しているようです。 広がったきっかけは、とあるニコニコ動画の 配信者生主リスナー らの コメント が発端とも云われています。 初見 でも何となく意味が分かりますし、変な捻りもない使い勝手が良く素直な言葉でもあるため、その後も使われるケースが増えています。

あえてデリカシーがないフリをして接することが良い場合も

 ノンデリは、時に単なる悪口や暴言よりも人の心を深く傷つけるものになりがちです。 避けられるなら避けるにこしたことはありません。 「思ったことをすぐに口にするタイプ」 は、とくに注意が必要でしょう。

 とはいえ、落ち込むような失敗や失恋した時などは、周囲もそれに触れないようそっとしておくのが基本だとしても、関係性やタイミングによってはあえてノンデリや無神経さを装ってずけずけとその話題に触れ、笑い飛ばして吹っ切れさせたり励ますことが有効な場合もあります。 言動そのものではなく、相手を良く観察し相手の身になって適切なタイミングでコミュニケーションすることが大切なのでしょう。

 その意味では、空気が読めなかったり コミュ障 だと自覚があるのなら、なるべく聞き役に回ると云うのが賢い選択なのでしょう。 「思ったことをすぐ口にする」 は大人でも結構いますが、一般に子供っぽい幼稚な振る舞いだとされますし、悪意もないのに相手を傷つけこちらも気まずい気分を味わうのは誰も望まないでしょう。 もっともやたらと繊細ぶって、その繊細さを盾に不機嫌さで人をコントロールしようとしたり マウント を取ろうとする面倒な人もいるので、相性次第ではあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2022年2月5日)
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