中断したゲームを再開… 「パスワード入力制」
ゲーム の再開における 「パスワード入力制」 とは、ゲーム中断時に パスワード を発行してそれを プレイヤー が外部 (手書きのメモ帳など) に記録し、ゲーム再開時にその入力が求められる方式のことです。 「入力認証式」 とも呼びます。
もっとも有名で代名詞にもなっているものに、1986年5月に初代がリリースされた 「ドラゴンクエスト」 シリーズにおける 「ふっかつのじゅもん (復活の呪文)」 があります。 この仕組みを利用したゲームは他にもありますが、「ドラクエ」 があまりに大ヒットしたこともあり、後にプレイしたデータそのものを保存する セーブ機能 が登場して使われなくなると、この方式での再開を 「ふっかつのじゅもん式」 とか 「初期ドラクエ式」 などと呼ぶほどの存在感を持っています。
パスワード入力式のメリット・デメリット
このパスワード式は記録や保存ではなく、特定文字列による同じ状況の 新規 生成だったわけですが、ドラクエシリーズのパスワード式ではゲーム内容が複雑になると長文 (最大52文字) な入力が必要で、実用性に乏しいものでした。 キーボードなどありませんから、コントローラでカーソルを動かして、1文字ずつ文字 (平仮名) を拾わなけばなりませんでしたし。 もちろん文字の書き写しに失敗すると入力が上手くいかず、ゲームの再開ができないなど様々な問題がありました。
一方で、純粋なセーブ方式ではないため、セーブデータ は存在せず、パスワードさえわかれば誰でも同じ状態からゲームを開始できるというメリットもあります。 その後 ネット の時代となると、これを利用して遠隔地の人と同じ状態でゲームを始めるといった遊び方もされるようになったりしています。