なんだかんだいって照れた表情はかわいい… 「照れ線」
いや〜ん それはさすがに 照れ線でちゃいますよぉ〜 (有明いく子) |
「照れ線」(テレ線) とは、マンガ などにおいて キャラクター のほっぺたの全体、あるいはやや上部あたりに何本かの細くて垂直あるいは斜めの線で描かれる 「頬の紅潮」 をあらわす効果線のことです。
文字通り照れてほっぺたが赤らむ線だとの意味ですが、画技自体は別に照れた時だけではなく、広く赤らんだ状態の表現でも用いられます。 モノクロ のマンガならば スクリーントーン で頬の赤らみを表現することもありますし、カラーマンガならそのまま赤い 色 を使うこともできますが、照れ線はそれらと複合したり、あえて単独で用いることが多いでしょう。 これはマンガ的な記号となっているからです。
なお ネット においては、スラッシュ記号を使った アスキーアート としても用いられ (///)、こちらも同様に照れたり顔が赤い状態を指して使われます。
「影線」 と 「オタク線」(コテ線)
細い線を何本か引く画法は様々あります。 代表的なのは影をつけるための影線とか、汚れているのを表現する汚れ線、顔に縦線 (額に縦線) で青ざめているのを表すなどですが、照れ線とほぼ同じ位置に引かれるものに オタク線 (コテ線) もあります。
こちらはほっぺたの丸みを数本の角度のついた線によって面として表現するもので、照れたり顔を赤らめるといった表情や感情を表現するものではありませんが、位置がほとんど同じなため、一部では照れ線と区別がつかずごっちゃの扱いになることもあります。
また厳密に云えば、単に頬が赤らんでいるだけの状態を表すものと、照れた時にのみ現れる表情・感情の照れ線とも区別するべきですが、このあたりもごっちゃになっているケースが多いかもしれません。 オタク線の場合、1990年前後に 萌え っぽいキャラの 絵 を描いていた人は無意識な手癖になっている部分もあり、まぁ実際、描いている方もあんまり区別はつけてない部分もあるのかも知れません (2000年代になると急速に衰退し、あからさまなオタク線はかなり減った印象です)。