実用性とファッション性、ミリタリーだったりお姫様だったり
「編み上げブーツ」 とは、靴紐で 編み上げ て着用するタイプの ブーツ のことです。 レースアップブーツと呼ぶこともあります。 長さや形、素材などによって様々な種類がありますが、紐で足にしっかり固定できるため、登山やハイキングに適したアウトドアスポーツ用の実用性が高いものを中心に、ショートブーツ や ミドルブーツ などの標準的な丈のものがよく売れています。
一方、より高い ファッション性 を追及するクラシカルでエレガントなもの、マニアックな 趣味性 の高い ミリタリー の要素があるものや、とくに ロングブーツ では靴紐の幾何学的な結び目の美しさをアピールするものまでバリエーションも豊富です。 服とのコーディネイト次第でかなりかっこよく見せることができます。 とはいえロング丈の編み上げブーツは履くのも脱ぐのも大変で、日常 ではまず見かけず、かなりキメキメなファッションのための アイテム と認識されています。
パンクやヘヴィメタ、ビジュアル系バンドのファンがよく履いていたり
ファッション用途のもので目立つのは、ハードロックやパンク、ヘヴィメタルのイメージを持つものや、フェティシズム や SM の世界におけるボンテージファッションのためのもの、男性同性愛である ゲイ の文化圏で広がったものなどがあります。 これらはウェストを紐で締め上げるコルセットやその流れを汲むボディスーツ、首輪としてのハーネスやチェーン (鎖)、鉄鋲、時代を下った後に広がったピアスやタトゥーなどと共に、身体の拘束や変形、服従とそれへの反逆、耽美と官能、退廃など、19世紀末あたりからイギリスやドイツで見られたフェティシズムと文化的な強い連続性があります。
ボンテージではピンヒールのハイヒール 靴 などと並び、女王様の お約束 の履物ともなっています。 その場合、靴紐の代わりに金具がついたベルトやバンド、ハーネスで締め上げるタイプだったり、一部で紐とベルトとが併用される場合もあります。 またハイヒールや 厚底 であるケースも多いでしょう。
この他、クラシカルな ゴスロリ などともよく合い、これらと視覚的な類似性や共通する 世界観 を持つもの、とくにいわゆるビジュアル系と呼ばれる過激で派手な衣装を着たバンドの熱心な ファン (バンギャ/ ギャ/ バンドギャル) らの編み上げブーツ率 (ブーツ以外の編み上げ靴も含め) はかなりのものです。
マンガ や アニメ、ゲーム といった創作物や、一部のロックバンドやそのファンらの衣装の世界では派手で見栄えがすることあって人気があります。 それらを含む コスプレ の世界でも人気のアイテムといって良いでしょう。 いずれの場合も、もっぱら女性用としてのそれが多いでしょう。
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