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援助交際/ 援交/ 円光

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1996年に流行語にまでなったアングラ用語 「援助交際」

 「援助交際」 とは、主に若い女性による個人的に行われる売春 (男性による買春) 行為のことです。 略して 「援交」、その 誤変換当て字 的な隠語表現で 「円光」、あるいは 「サポート」 やその略の 「サポ」、「ワリキリ」 と呼ぶこともあります。 援交をする女性 (売春婦・娼婦) のことは、援交少女や女子などと呼びます。 2020年前後からは 「パパ活」(P活/ ぴ活)、2023年頃からは 売り子 と呼ぶことも増えています。

 暴力団などの反社 (反社会的組織) による組織的な売買春行為は昔からあり、女性個人による類似行為ももちろん昔からありました。 繁華街などに立って客を引く、いわゆる 「立ちんぼ」 が代表的ですが、かつては反社の影響力が極めて強く、街中などで何の後ろ盾もない 素人 の女性が立ちんぼなどをしていると容易に反社に取り込まれる状況で目立つことはありませんでした。 そもそも立ちんぼは、客がつけばホテルなどに入って路上からは消えて見えなくなりますし。 個人による売買春、それも未成年者やその年齢に近い女性の個人的なものは極めて少なく、またほとんど表面化もせず、おおむね反社や地域の不良 グループ などとつながりのある男性や女性が、仲間や後輩の女性に話を持ち掛けるといった パターン が多かったのでしょう。

 こうした経緯もあり、売春行為を行う女性は犯罪者あるいは非行少女、公的福祉による支援や保護が必要な女性といった扱いで、もちろん借金のカタに人身売買同然の立場で売買春をさせられている少女などは被害者としての扱いがされることもありましたが、1980年代頃までは不良行為や非行だとされ、逮捕や補導による処罰・矯正の対象ともなっていました。

 この頃はまだ援交といった呼び方はせず、隠語としては単に 「売り」(ウリ)、あるいは 「ウリマン」 と呼ぶことが多かったでしょうか。 逆にお金を払わないそれを 「タダマン」 と呼んだりもしていました。 行っている女性や少女も同様にウリやウリマンと呼びますが、ヤリマンサセ子、後には ビッチ といった呼び方がされることもあります (必ずしも売春に限らないため、意味は多少ズレます)。 それより古い言い回しには、売女 (ばいた) や阿婆擦れ (あばずれ) やスベタなどもあります。

「愛人バンク」 と 「交際クラブ」、組織から徐々に個人の時代へ

 一方街中での立ちんぼや旧来の店舗型風俗以外のものに、都市部を中心に登録型の愛人バンクと呼ばれる出張型・長期契約スタイルのビジネスや、交際クラブ (デートクラブ/ 援助交際クラブ) などもありました。 これらは一部が大手メディアでも取り上げられ話題となりますが、いずれも下世話な週刊誌ネタとして触れられる程度で、利用者もごく一部に留まり、それほど大きな存在ではなかったでしょう。

 その後1980年代中頃にテレホンクラブ (テレクラ/ 電話風俗) が登場し、危険な街中での客引きが必要なくなると、女性が人目を避けて個人的に客を探し選ぶことも可能となります。 このテレクラは大ブームとなり、1990年代前後には女性向け雑誌などにも多数の広告が掲載され、女性は無料で利用できる気軽さもあり、援交女子の年齢も低年齢化します。 その後は店舗を介さない男女の出会いを目的とした 「ツーショットダイヤル」(ダイヤルQ2) も登場。 1985年に電電公社が民営化して NTT になり、電話機の自由な買取が可能になって親子電話が普及し子供部屋に子機が置かれるようになっていたこともあり、一気に利用者が増加します。

 とはいえテレクラやツーショットダイヤルの利用者の全てが援交目的ではもちろんなく、大半は暇つぶしやイタズラで知らない男性とおしゃべりをするだけ、あるいは会う約束をしてもせいぜいお金を貰って食事を一緒にするだけ、疑似的なデートを楽しむだけといったライトなものがそのほとんどを (とりわけ初期の頃は) 占めていました。 これは下心を持つ男性が性行為をあからさまに前面に出さずに 「お金を貰ってご飯を一緒に食べるだけ」 との 「女性が入りやすい敷居の低さ」 を喧伝・利用していた部分もあります。 しかしすそ野が広がる中で女子中学生や高校生の売春事件なども増え、実質的な売春の代名詞として少しずつ広がることとなりました。

 なおこの当時、世の中的には1985年頃から女子高生ブームも前後して起こっています。 大きな流れとしては深夜帯のテレビ番組 「オールナイトフジ」 などを通じて女子大生ブーム (JDギャル ブーム) があり、その後低年齢化。 同局 「夕やけニャンニャン」 で番組内アイドルグループ 「おニャン子クラブ」 が人気となると、女子高生 (子ギャル) もある種のブームに。 その後は女子中学生 (孫ギャル) なども交えてメディア主導で人気となり、学校生活や 制服 を強く意識した多くの女性アイドルなどが登場することとなっています。 1987年には大手芸能プロ 主催 による国民的美少女コンテストも開催され、大手ではない中小零細のプロダクションやよくわからない事業者による素人やそれに近い低年齢アイドルも激増します。 これらは お菓子系アイドル と呼びます。

 また 1970年代の自由恋愛による 結婚 のブームを経てバブル経済が盛り上がりつつある中、おしゃれや 「恋愛至上主義」 とも云うべき価値観が若者を中心に広まります。 形はどうあれ、異性との出会いや恋愛と無縁でいること、恋人いない歴=年齢 に、強い疎外感や劣等感を刺激させられるような社会情勢や時代の空気、雰囲気 もありました。 デートカーと呼ばれる高級車が飛ぶように売れ、恋愛のハウツー本がいくつもベストセラーとなり、男性が女性に高額なプレゼントをするのは当たり前、クリスマスに一人でいることがこれ以上ないほど惨めなことのように扱われもしました。 街中での ナンパ なども増え、知らない異性と出会う、金品の受け渡しを行うという行為のハードルが、徐々に下がっていく時代だったのかも知れません。

 これら不良グループといった人的ネットワークや風俗・電話サービス以外では、一般の 読者 による情報の 投稿 をメインの コンテンツ とする、いわゆる個人情報誌の存在もあります。 代表的なものは1995年11月創刊の 「じゃマール」 ですが、投稿の中心となる個人間の物品売買・交換のための情報の他、顔写真や プロフィール をつけた友達・恋人募集のような投稿も人気がありました。 ちなみに同じ頃に パソコン通信 も最盛期を迎えますが、こちらは利用者らの年齢層も高く、一部では チャット などを利用した出会い目的の利用もあったものの、少女援交などについては影響力はほとんど持っていなかったでしょう。

「テレクラ」「ツーショットダイヤル」 の登場と援交の社会現象化

 当時はまだ携帯電話などは普及しておらず、若い女性の連絡手段は自宅の固定電話の子機かポケベルなどに留まっていましたが、テレクラやツーショットダイヤルブームもあって利用が拡大。 メディアなどもこぞって取り扱うようになり、1990年代中頃には援助交際が一種の社会現象や流行語ともなります。

 流行語となった大きな発端のひとつは、社会学者の宮台真司さんが1994年に著した 「制服少女たちの選択」 でした。 女子高生の援助交際やその周辺にある当時人気のあった 「ブルセラ」(ブルマーセーラー服 の略) ビジネスなどを女子高生の視点から読み解いたもので、問題提起と同時にその背景や姿勢を半ば肯定するような形で論評したこの本は大きなセンセーションを引き起こしベストセラーに。 1996年には週刊誌や大手メディアなども取り上げ、「援助交際」 が流行語大賞にノミネートされることにもなりました。

 同書籍では少女らのアンケート調査などから、女子高生らが自らの性を売ることに対する意識や、そこに至る考え方、社会のありようなどを分析。 実際はブルセラビジネス (後の JKビジネスとほぼ同義) に興味や関心があったり実際に関わっているような少女でも売春にまで踏み込むのはごく少数 (10人に1人いるかどうかという感じ) となっていましたし (ブルセラショップに自分の制服や下着 (靴下パンツ) を売るのは6割から3割程度)、当時台頭していた新人類や おたく の分析など、「新しく出てきたよくわからない今どきの若い連中の頭の中」 を覗き込んで理解したような気分を味わいたい人々の 好奇心 を刺激するものでもありました。

 同氏に反対の立場の人たちが後年よく云うような 「少女たちが主体的に行っているものとして売春を肯定や賛美している」 との意見は言い過ぎと云うか曲解し過ぎな気もしますが、流行語にまでなることで言葉や 概念 をカジュアル化させた部分はあるでしょう。

 なお社会問題化を受けて 1996年に東京都の生活文化局が男女中高生を対象に行った調査によると、援助交際を経験したことがあると答えたのは 3.3%、1997年に女子のみを対象としたベネッセ教育研究所の調査では 4.4%でした。 こうした調査については、非行を前提とした 「買われる」 立場である少女への実態調査や非難ばかりが目立ち、「買う」 立場である男性の調査や責任の追及はどうなんだとの指摘もあります。 相手に 「金」 を払うことで正当な手続きを経たような気になりますし、それによって罪悪感や後ろめたさを覚えなくても良いという都合のよさもあります。

 大人同士のやり取りならば、そこに 同意 があれば一方だけを声高に批判するのもおかしいでしょう。 経済的な格差とか力関係とか見返りとか、 や本人の性欲以外の理由で同意せざるを得ない状況となり体を差し出す女性はいるし、それは 不幸 なことではあるけれど、線引きはとても難しいものです。

 性行為による心身の負担、とくに妊娠への負担はその多くが女性側だけが負うものであり、結果に対する負担が大きい方へと寄り添う十分な配慮はもちろん必要です。 しかし自由恋愛の時代にどこまで個人のプライベートな関係に踏み込んで善悪判断をするのかは、慎重さが求められると云えるでしょう。 もし女性側に問題があった場合、男性側にも様々なリスクや社会的制裁が待っており、個別に事実関係を精査することなく 「女が悪い」「男が悪い」 などと一方を悪者にすることなどできないのは当然の話です。

 しかし相手が未成年で、成人である男性側がそれと知って行為を行った場合は違います。 仮に少女らが主体的に自分の身体を売っているのだと思い込んでいたとしても、実際は大人の男性が社会経験に乏しい未成年者の未熟さや無知につけこみ甘言や小銭でたぶらかして売るように仕向けているだけなのであり、責任があるのがどちらなのかは云うまでもありません。

 この問題がとくに複雑なのは、支えてくれ る 「佳き大人」 が周囲に一人もいない未成年者が少なくないという部分があります。 例えば未成年者だけで仕事をしたり家やお金を借りるのはほとんど無理で、必ず保護者の承諾や保証を必要とします。 保護者が 「佳き大人」 であれば、それが不法労働などから子供を守るための砦となりますが、もし親がいわゆる毒親だった場合、未成年者はそこから逃げたり自立することもできず、仕事や住処を得るためには非合法だったり不道徳だったりする手段に頼らざるを得なくなりがちです。

 行政は家庭や民事への介入には消極的ですし、とても分かりやすい 虐待 があっても、周囲に通報する大人がいなければ発見すらされません。 もちろんそんな 環境 で育った子供に行政につながる方法も、その意味などもわかりません。

携帯電話の急速な普及と 「iモード」 のサービス開始

 1990年代後半になると携帯電話の普及が始まり、さらに簡易的な インターネット 接続ができる NTTドコモの iモードサービス (1999年) も開始。 これによりいわゆる 「出会い系」 が大流行します。 掲示板 などを使って無料で利用できるもの、男性が繁華街などに設置してある自動販売機などで購入したプリペイドカードのポイントを使って女の子と メッセージ のやり取りをするもの、ツーショットダイヤルを使ったものといった様々なものがありますが、一部は若者向け雑誌などに積極的な広告を行い、急速に普及します。

 いずれも女性は無料であり、またかなりの部分が出会い系 運営者 によるサクラを使った詐欺だったものの、一部には出会い系として機能するものもあり (ある意味で、援交相手がちゃんと見つかる出会い系は良心的だといった倒錯した状況にも)、ますます言葉や概念が広がることとなります。

 1990年代末から2000年代前半あたりには、詐欺が多い出会い系を避け、かつ ネット の普及により様々なネットコミュニティなどが多数立ち上がったことで、それら一般のコミュニティでも援交のためのやりとりが行われるようになります。 前後して様々な隠語も作られ用いられるようになり、代表的なのはサポ (サポート)、JC (女子中学生)、JK (女子高生)、JD (女子大生)、諭吉 (ゆきち/ 1万円) 稲造 (五千円)、ホ別 (ホテル代別) などがあります。 これらはそれぞれ誤変換当て字がされたり暗号めいた文字列になっていきますが、JC、JK などはその後 ネットスラング となり ローマ字略語 にくくられ、援交から離れて一般用語としても使われるようになっています。

「青少年健全育成条例」 と様々な犯罪行為

 各地方自治体では、青少年健全育成条例 を独自に設けており、未成年者との性行為は合意の有無とは無関係に淫行とされ、処罰の対象となるケースが大半です。 ただし年齢については16歳未満とか18歳未満など振れ幅があり、また結婚を前提とした交際であれば処罰されないことが多いでしょう (婚姻は男子は18歳、女子は16歳で可能)。

 JC との性行為はどのような形であれ淫行や性的暴行となりますが、JK の場合は地域によっては言い逃れができる状態であり、女子中学生が高校生を名乗る、大学生が高校生を名乗ると云った状況もあったようです。 買う側の男性もなるべく若い相手を望みつつも JC との性行為は極めてリスクが高いため、あまり適切な表現だとも思えませんが、JK が 需要供給 の中心となった部分があります。

 いわゆる 「価格」 については、個人間の交渉なので個別のケースや例外がかなり多いでしょう。 ただ当初はそれなりに高額だった場合もあったものの徐々に低下、地域によって相場も異なり、およそ4〜2万円程度といった金額が多かったようです。 しかしバブル経済の崩壊による不景気の到来、出会い系などの乱立、1999年の改正風営法施行による無店舗型風俗店 (デリヘル) の登場、そもそも年齢を偽った女性の参加などによりその後は大きく下落。 2000年代あたりでは1万円だの5千円だの夕食をおごるだけだのといった、あまり適切な表現ではありませんが当時の流行語であり一部の風俗雑誌なども使っていた 「価格破壊」 も一部で生じています。 とはいえ少女側の援交の目的はお金だけではなく、誰でもいいから優しくされたい、あるいは自傷行為にも近い精神的な部分も大きいので、あまり相場を求めても意味がないかもしれません。

 また基本はラブホテルの休憩サービスで一般的な2時間といった時間制での交渉が多かったようですが、性行為の プレイ ごとに細かくあれはいくら、これはいくらといったオプション制のような仕組みを、女性側から男性へ 現場 で提示するものなどもありました。 通常の性行為で行われることを基本行為とし、フェラチオやアナル挿入、コスプレ、写真類の撮影などがオプションといった具合です。

 援助交際自体が犯罪やそれに近い行為ですが、こうしたことに手を出す人は、女性側にせよ男性側にせよモラル意識が低かったり、認知機能や精神状態に制限があるようなケースも一般的には多いでしょう。 男性が性行為を行った後にお金を払わず逃げる、性行為を 盗撮 する、性行為に留まらず激しい暴力行為が行われる、さらに女性側が男性をだましてお金だけを持ち逃げする、そもそも性行為もなく女性の仲間の男性があらわれて客の男性への恐喝や暴行が行われるなど、様々な犯罪行為が援交を中心に生じています。 このうち美人局としてもしばしば行われていた男性への恐喝・たかり行為 (カツアゲ) は 「おやじ狩り」 と呼ばれ、後には夜の街で無差別に行われるようにもなっています。

「援交ビデオ」 と 「児童ポルノ禁止法」

 カメラ付き携帯電話が2000年に登場し、写メール が広がると、出会い系は最盛期を迎えます。 詐欺系の出会い系業者などは、夜の繁華街で少女らに声を掛け、1枚500円から2,000円程度の謝礼でサクラ用の顔写真だけをその場で撮影する行為も良く行われるようになっています。

 前後して アングラ界隈 で広がったものに、援交の様子を撮影 (いわゆる ハメ撮り) した援交ビデオと呼ばれる 動画 が登場します。 出会い系などで交渉し、写メールで顔を確認し、ビデオカメラで撮影という流れです。 有名なもの、無名なもの、援交ブームの前から流通していたものや疑似援交もの (援交ものに見せかけたフェイク) など内容は様々ですが、いずれも非合法の制作や流通で広がっていきます。

 数十本に及ぶ有名なシリーズものなどもあり、一部は裏モノとして書店売りなどもされつつ当初は高値でオークションサイトなどを通じて個人間売買されていたものが多かったようです。 その後は Winny などの ファイル共有ソフト に流出したり、一部の 動画サイト などでも配信されるようになります。 当然ながら社会問題にもなり、警察の取り締まりも厳しくなり、なかでも有名だった援交シリーズの撮影・販売の主犯格は2005年に逮捕され懲役15年の実刑と罰金600万円を受けています。 これら無名レーベルの 「裏ビデオ」 のような援交ものの多くが、昔からある反社組織やアダルト業界などとは無関係の 一般人 による自主制作・販売だった点も話題となりました。

 なお 児ポ法 (児童買春・児童ポルノ処罰法) の新設が、1998年の日本ユニセフ協会の要望を受けた超党派の議員立法として提出・審議され翌1999年に成立しますが、その後改正され、現在は未成年者の性行為を撮影した 児童ポルノ児童虐待画像・動画) は 単純所持も禁止 されています。 自宅にこれらの 画像 や動画がある場合は逮捕され処罰されますので、間違っても興味半分で見たりネットで拾ったりするのはやめましょう。

 また出会い系自体も2003年の出会い系サイト規制法に制定され、その形や影響力が大きく変化しています。 比較的良心的な運営がされていた業者はその後行政などからインターネット異性紹介事業などの正式な許認可を得て、いわゆる婚活を前提としたマッチングアプリとして 健全 な存在になったものもあります。 大手企業なども参入し、昨今の少婚化・少子化への直接的な効果が期待される対策として、出会いを目的とした婚活パーティーや街コンとともに、行政が支援に乗り出すケースもあります。

創作物における援交もの

 成人向け18禁マンガ同人 の世界でも、援交ものとよばれる 作品ジャンル があります。 内容は実録風なものもあれば、物語 が始まってすぐに性行為へと移行するための単なるきっかけや 設定 として使っているだけのものなど様々です。

 創作物の世界であれば、登場人物をどう描こうが自由なので、そこに援交要素をわざわざ加え、かつそれなりの人気があるのは、援交と云う行為や シチュエーション に何らかの付加価値を感じる層がいるということでしょう。 また実際に援交の描写があるかどうかとは無関係に、援交を連想させるような描写、例えば女の子が裸体でお金を持って微笑んでいる (裸現金)、部屋やベッドにお金が散らばっているなどに、興奮を覚える読者も少なくないようです。

 援交は自分の身体を売ることですし、一昔前の 「売春」 の時代ならば、貧困や人身売買による悲惨な性行為が連想されがちです。 しかし援交の場合は前述した言葉のカジュアル化、イメージの希薄化によって暗さもいくらか減じ、「おこずかい稼ぎに気軽に性を売る頭の弱い子」「むしろお金を貰うのは後付けで、性行為自体が好きなサセ子」 といった、ある意味で明るく ポジティブ な描き方もしやすくなっていると云って良いでしょう。

 また描かれるキャラについては一般に偏見などから援交を行いそうに見られがちな不良少女やギャル、反対にそうした行為とは無縁そうな清楚なお嬢様とは相性が良く、ハメ撮りや 作内撮影リベンジポルノ など当世風の流行りなども含め、様々なアプローチがされる テーマモチーフ だと云って良いでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年11月4日/ 項目を分割しました)
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