自堕落を正当化、楽しくのんびり生きて何が悪い 「意識低い系」
「意識低い系」 とは、ネット の世界で批判されがちな存在である 「意識高い系」 を揶揄する ネタ としての対の 概念・対義語です。
この言葉の前提となる 「意識高い系」 とは何の実力も能力も意志や意欲すらもないくせに、自意識が肥大し自尊心と優越感のみが高く、大言壮語な受け売りの 「意識が高そうな話」「行動」 を得意げに行うような人を揶揄・罵倒する ネットスラング です。 意識低い系はその逆に、あえて意識が低いさまを露悪的に表明するような状態を指します。
例えば無駄な努力はしない、好きなものは我慢しない、よくわからない未来のことなど考えずに今の楽しさを肯定する、身の丈に合わない大きな話はせずに身近な楽しみに注目するなどです。 人によってはそこに 「どうせ何者にもなれないし」 との若干の 自虐的 な意味を含ませる場合もありますが、意識高い系を 「口先だけの中身のないヤツだ」 とする認識を 共有 している相手や場で使う言葉なので、意識高い系への揶揄・当てこすりの ニュアンス もありつつ、「意識高い系のような見栄や嘘をつかず、ありのまま・素直に楽しく生きています」 といった ポジティブ な意味で使われるといって良いでしょう。
休日の過ごし方や食べ物の話題でよく使われる意識低い系
ネタ言葉なのでわりと気軽に使われることが多いのが、意識低い系の特徴です。 中でも日常生活のあれやこれやを指して使うパターンが多く、例えば 「日曜は意識低く昼まで寝てました」「一日中 アニメ を見て過ごしました」 とか、どう考えても体に悪そうな高カロリー・高塩分な食べ物、あるいはレンジなどで簡単に調理できる手抜き料理 （ただしめちゃくちゃ美味しい） を指して、「意識低い系晩ご飯」「メニュー」 などと表現したり （これはこれで逆に 「意識高い系デブ」 という見方もできますが） が代表的でしょう。
そこには自堕落かもしれないけれど、のんびり気楽な生活を楽しむといった意識や、美味しいものは美味しいので食べられるうちは食べて過ごしたいといった、肩ひじ張らず無理をしない生き方の何が悪いのかという開き直りや自負もあります。
こうした物言いを 「意識の高さ以前に向上心がない」 と批判する人もいますが、学校の試験勉強を思い出してもらえば分かるように、「全然勉強してないわ」 とことさら云う人に限って陰ではしっかりと勉強をしていたりしますから、言葉通りに受け取るのは危険かも知れません ｗ。
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